※何度聴いたかわからない!HM/HRの定番曲を改めてご紹介していきます。
アイルランドのハード・ロック・バンド、シン・リジィ(THIN LIZZY)が、1978年にリリースしたライヴアルバム『Live and Dangerous』の10曲目に収録。
シン・リジィの代表作のひとつのみならず、数多のロックライヴ作の中でも歴史的な評価をなされている本作。フィル・ライノットが開脚してひざまずいたジャケットデザインは、あまりにも印象的ですよね。
発売45周年を迎えてこの度リリースされるスーパー・デラックス・エディションは、同時期の未発表を含む多数のライヴ音源を付加したCD8枚組!のヴォリュームで、シン・リジィの真骨頂を存分に堪能できるでしょう。
元々は同時期に大ヒットしていたピーター・フランプトンのライヴ作をフィル・ライノットが耳にして、シン・リジィにだって作れる!と考えたのがきっかけというんですから面白いですよね。
それにしても、本作をはじめとした70年代のライヴ名盤の数々は、本当の意味で名盤と呼べるものが多いと改めて感じされられます。現代のように、プロトゥールスで録って都合よく修正して、歓声を足して(汗)、、と、容易に編集ができない時代です。巨大な移動モービルを用意して、一発勝負で録音した音源と”本物”の歓声が織りなす臨場感の凄みは、到底比較になりません。
何より、この時代のライヴ盤は、まだ録音環境や機材が整っていないスタジオヴァージョンよりもパワフルで、出来がよく聴こえるものが多いですよね。本作にしても、こちらを聴いてからスタジオ盤に戻ると、何とも物足りなく聴こえます。そうした点では、ある意味、最強の”ベスト盤”としての役割も果たしていましたから、ライヴ盤を手にするメリットはあまりに大きかったですね。
そんな不朽のライヴ盤の中の、これまたシン・リジィを象徴する不朽の名曲「The Boys Are Back in Town」を今回はピックアップしました!フィルによるベースの俊逸なコード進行と、ギターのコードワーク、そしてフィル独特な歌メロの絡みが、代え難い高揚感とポジティヴな感情を与えてくれますよね。
印象的なメロディを繰り返し奏で続けるお手本のようなツインリード、思わずこぶしを突き上げたくなる強いフックを放つサビのメロディと、永遠に愛され続ける楽曲の魅力を放っています。
スタジオヴァージョンのSpotifyでの再生回数は、3億3000万回に及んでいます。
改めて音楽ストリーミングサービス、サブスクで聴いてみてください!