※80sを象徴する音楽、産業ロックのあれこれを紹介していきます!
イギリスのメロディアス・ロック・シンガー、ジョン・ウェイト(JOHN WAITE)が、1987年にリリースした4枚目のアルバム『Rover'n Return』の2曲目に収録。
以前ご紹介したベイビーズの後、バッド・イングリッシュに加入するまでの数年間、ジョンはソロアーティストとして積極的に活動しました。
82年の『Ignition』を皮切りに、その間4枚のアルバムをリリースしましたが、何と言っても有名なのがシングルとして84年にリリースされた「Missing You」でしたね。
この楽曲が文字通り大ブレイクし、なんと全米1位まで獲得。本国イギリスでもTOP10に入るなど、一躍有名ソロシンガーの仲間入りを果たしました。同曲が収められたアルバム『No Breaks』も全米10位を獲得しています。
当時の音楽メディアでも「Missing You」の映像や音はほんと多く流れていたイメージがありますし、それだけ多くの人々の心を捉える名曲だったのは確かです。80sの洋楽コンピの定番曲でもあり、ジョンについて詳しくなくてもこの曲だけは知ってる音楽ファンも多いでしょう。
ただし「MIssing You」の印象が強すぎたのか、次作はさほどのセールスをあげることができず、、デズモンド・チャイルドの楽曲をシングルにするなど、起死回生をかけてリリースされたのが本作でした。
結果的には「Missing You」よ再び!とはならなかったものの、作品自体はメロディアスでメインストリームのど真ん中をいくメロディアスなロックサウンドが楽しめる充実作に仕上がっています。
今回ピックアップした「Act of Love」は、キャッチーで切ないメロディとアレンジの中で、ジョンの甘い珠玉のハスキーヴォイスの魅力が響き渡るメロディアス・ロック・チューンです!
じんわりと染み入るようなムードが素敵なジョン作の楽曲ですが、こうした曲調にジョンの歌唱はピタリとハマりますよね。のちのバッド・イングリッシュに通ずる音楽性を感じられますし、ジョンが少し歌うだけで自身の世界観に聞き手を導き入れるのはさすがと言えるでしょう。
ぜひ、一度聴いてみてください!