※これぞ80s!のイメージなヘア/グラム/LAメタル/R&R系を紹介していきます。
アメリカのハード・ロック ・バンド、ウォー・ベイビーズ(WAR BABIES)が、1991年にリリースした1枚目のアルバム『War Babies』の1曲目に収録。
88年、オルタナ・グランジブーム前夜にその聖地シアトルで結成されたウォー・ベイビーズ。シンガーのブラッド・シンネルは、80年代に活動した元TKOのメンバーとして知られています。
ブラッドはTKOの解散後、フィフス・エンジェルにも在籍したドラマー、リチャード・ストゥベルトとスーサイド・スクワッドというプロジェクトを立ち上げ、88年にEPをリリースしています。
結局、ブラッドは単身LAに活動を移しますが、リチャードがギターのトミー・マクムリンと結成したウォー・ベイビーズへと誘い、シアトルでライヴ活動を行い、アリス・イン・チェインズ、サウンド・ガーデンらと共演しました。ちなみにパール・ジャムのギタリスト、ストーン・ゴッサードも一時期ウォー・ベイビーズで活動したようで、シアトル人脈との繋がりが垣間見れますね。
ラインナップが固まった91年にメジャーのコロンビアと契約してリリースされたのが、デビューにして唯一の本作でした。80sのヘア/グラム・メタルの流れを汲む音楽性がベースになっていますが、カラッとした明るさではなく、幾分影を落とすようなシリアスなテイストが感じられるのは、シアトルのバンドゆえかもしれません。
今回ピックアップした「Hang Me Up」は、リード・トラックとしてMVも作られた80sテイストに溢れるハード・ロック・チューンです!やはりこの曲でも、キャッチーながらも湿り気を帯びたムードが漂っているのが特徴といえるでしょう。プロダクションもメジャー感バリバリでいいですね~。
この曲と「Cry Yourself to Sleep」の楽曲クレジットにはポール・スタンレーの名前を確認できますが、ブラッドにとってはエゴの塊に見えたポールとの作業は良い思い出ではなかったようです。
当時のシアトルのバンドらしからぬ音楽性が災いし、実力がありながらもウォー・ベイビーズは93年に解散してしまいました。MVがApple Musicで見れますので、この辺りも堪能しながら再評価してほしいですね。
ぜひ、一度聴いてみてください!
MVはこちら!