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【楽曲紹介】ヘッド・イースト(HEAD EAST)「Love Me Tonight」

※古きを聴いて新しきを知る。遠い昔になった時代の楽曲を振り返ります!

 

アメリカのハード・ロック・バンド、ヘッド・イースト(HEAD EAST)が、1979年にリリースしたライヴアルバム『Head East Live!の16曲目に収録。

 

有名なバンドをきっかけにして新たなバンドを知ったり、興味を持ったりすることは多々ありますけど、このヘッド・イーストもそんな中のひとつ。79年にレインボーがカヴァーしたラス・バラードのナンバー「Since You Been Gone」を、ヘッド・イーストが1年先にカヴァーしていたのを知ってからでした。さらに80年にはレインボーと同じく「I Surrender」もカヴァーしてますからね。

 

中西部イリノイ州出身のヘッド・イーストは、69年に結成されデビューが75年で、80年代前半までにアルバムのリリースは集中しており、実際に人気があったのもその時期と重なります。今でもバンドは地元の中西部や南部辺り中心に活動を継続しているようです。

 

日本では正直、当時から知名度も低いままだったので、レインボーきっかけで知った人は案外多いのかもしれません。Spotifyの再生数を見ると、デビュー作からのヒット曲「Never Been Any Reason」が約2300万回も再生されているので、日本の状況とは隔世の感があります。

 

サウンドの方向性が、いかにも大陸的な大味のアメリカン・ハード・ロック中心だった点も、日本での評価に影響したのでしょう。アメリカのハイウェイをゆったりドライヴしながら聴くにはぴったりのイメージですよね。

 

一方でキーボード奏者を擁しポップな側面もあるので、産業ロックの系譜で語られることも。とりわけ分厚い人力コーラスはクイーンに匹敵する?ほどで、ハーモニーの美しさはもっと日本で評価されるべきだったと思えます。

 

彼らの出世作といえば、ビルボード78位に食い込んだ、2枚組の名ライヴ作『Head East Live!』でしょう。ヒッチハイクのオネーちゃんのジャケが個人的にはアメリカしてて好きです(笑)。スタジオ作以上にハードでエネルギッシュな音作りで、観客の熱狂ぶりからスタジアムを沸かせる生粋のライヴバンドであるのが伝わってきます。

 

今回ピックアップした「Love Me Tonight」は、ゆったりとした牧歌的なムードが心地よく、キャッチーなメロディが染み入るロック・チューンです!デビュー作収録のスタジオヴァージョンでのアコースティックなムードを、よりロック色強めのアレンジにして披露しています。ライヴにおけるコーラスワークも実に見事ですね!

 

ぜひ、一度聴いてみてください!

Love Me Tonight

Love Me Tonight

  • provided courtesy of iTunes