※生きる養分、大好物のメロハー曲を紹介していきます!
スウェーデンのメロディアス・ハード・ロック ・プロジェクト、ヒューストン(HOUSTON)が、2013年にリリースした2枚目のアルバム『Ⅱ』の2曲目に収録。
ヒューストンは、シンガーのハンク・エリックスとドラマーのフレディ・アレンを中心に、リッキー・デリンがプロデュース、アレンジ、メインのソングライティングを担当。そこに北欧、メロハー系の人脈を複数ゲストに起用して音作りを行うプロジェクト形式で始動しました。
2010年代以降に登場したメロハー組の中で、このヒューストンは実にコンスタントな音源制作を続けており、2010年のデビュー作を皮切りに、2021年の最新作まで4枚のアルバムに加え、カヴァー作品を2枚もリリースしていますね。
しかも、いずれの作品においてもメロハー、産業ロック路線の王道を行くメロディに拘った音楽性に特化しており、決定的な決め曲こそないものの、メロハーファンが安心して手を出せるアーティストのひとつといえるでしょう。
どの作品の出来栄えも遜色ないですが、フロンティアーズと契約した最新作ではサウンドプロダクションは向上し、ロックとしての圧が強まった分、北欧のメロハーならではの透明感や繊細さが薄らいでしまったのは少々残念でした。そうした意味は1,2作目の方が、大きく作風に差異はないとはいえ、個人的には好みですね~。
今回ピックアップした「I’m Coming Home」は、壮麗なポリシンセの響きに導かれた、希望を与えてくれるポジティヴなメロディが胸を打つ、メロディアスなハード・ロック・チューンです!Spofityの再生数もセレクトしたあとで見たら一番で、みんな好みが同じようでびっくりしました(笑)。
本作ではこの楽曲も書いたリッキーをメンバーに迎え3人になったことで、シンセがフィーチャーされているのも好印象ですね。加えて、メロハーマスターの名手トミー・デナンダーがギタリストとして参加し、さすがのプロフェッショナルな仕事ぶりを見せています。
ジャケットを飾る「HOUSTON」の立体ロゴが主張し過ぎていて、どのアルバムも同じジャケットに見えてしまうのが面白いですけど(笑)、今後も良質なメロハーを生み出し続けることを期待したいですね!
ぜひ、一度聴いてみてください!