※タイトルに「METAL(メタル）」のワードが入った楽曲を紹介していきます！
フランスのヘヴィ・メタル・バンド、エイチボム（H-BOMB）が、1983年にリリースした1枚目のミニアルバム『Coup de Metal』の6曲目に収録。
ついこの間のウォーニングとかフレンチ・メタルも積極的にご紹介していますが、このエイチボムも良質な正統派フレンチメタラーとして思い浮かびます。バンドロゴにもそれらしいミサイルが描かれていますけど、水爆と名付けられたエイチボムは、パリの南東20キロほど離れたドラヴェイユで82年に結成されました。
ちょうどNWOBHMのムーブメントから２，３年が経過しており、イギリス以外のヨーロッパ全域にタイムラグを伴いその影響が伝わっていった頃ですね。それだけにエイチボムの初期のサウンドには、新世代らしいスピードやパワーといった点でその影響が如実に反映されています。
地元ではデフ・レパードのオープニングを務めるなど、直接感化される機会もあったようですね。そうした最初のアウトプットとしてリリースされたのが、この6曲入りのEP『Coup de Metal』でした。
基本2バスを連打して小細工不要の疾走チューンがずらり並んでおり、モーターヘッドっぽい荒々しさもありますが、独特の声質のヴォーカルがハイトーンで歌い上げるタイプなので、あそこまで土煙を巻き上げて爆走するイメージではありません。
速さへのこだわりという点では、むしろスピード・メタルのプロトタイプのひとつといってもよいかもしれませんね。今回はメタルタイトル括りということで、ミニアルバムのタイトル曲でもある「Coup de Metal」をピックアップしました！
本作の中では比較的遅めのBPMながらも、ミッドのアップテンポに乗せてギターリフでグイグイ押すパターンのため、むしろNWOBHM色を最も漂わせています。「くでめた～♪」と聴こえるサビも耳に残りますね～。
本作はストリーミングでは6曲入りミニアルバムに加えて、85年のEPやシングル4曲を加えた10曲入りの音源としてアップされています。
84年にフルアルバムをリリースし国内外のメタルフェスにも参戦しましたが、結局わずか4年の活動をもって86年には解散。フランス語歌唱で日本発売もなく、B級の域を出ないバンドでしたけど、演奏や楽曲の水準も十分だっただけに惜しまれますね。
ぜひ、一度聴いてみてください！
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