※これぞ80s!のイメージなヘア/グラム/LAメタル/R&R系を紹介していきます。
アメリカのハード・ロック ・バンド、バッド・ムーン・ライジング(BAD MOON RISING)が、1991年にリリースした1枚目のEP『FULL MOON FEVER』の1曲目に収録。
以前に筆者大好物のバンド、ライオンがストリーミング解禁された時すぐにご紹介しましたが、バッド・ムーン・ライジングもいつの間にやら(最近?)アップされてました!
新作だけでなく、旧譜関連も着実にストリーミング化が進んでいるようですね~。
さて、ライオンを愛した日本HM/HRファンにとって、同じように思い出深いバンドがカル・スワンとダグ・アルドリッチによる、ライオンが転じて生まれたバッド・ムーン・ライジングでしょう。
何せライオンは、あれだけ良質なアルバムを作り日本で支持を受けながらも、本国ではまったく無名のまま。しかもマーク・エドワーズの事故、来日にまつわるトラブルに巻き込まれるなど、不運が重なり消滅してしまいましたからね。
ライオンのDNAを受け継ぐ新バンド爆誕!には、相当に期待感が高まりました。とはいえ時代は彼らのようなタイプのバンドにとって、すでに厳しい状況に突入してましたので、あくまで日本のレコード会社主導で、90sビッグインジャパンのお手本的な手法で誕生したバンドでした。サブスクに記載された著作権のフォノグラムもポニーキャニオンになってます。
日本マーケットでの気合の入れ方を表すように、1か月先行でこのEP、そしてフルアルバムとリリースが続きました。EPの2曲はアルバムからで、他にライオンの「One Night In Tokyo」とカル&ダグからのメッセージを収録。もう、日本のファンに向けて至れり尽くせりです。
今回ピックアップした「Full Moon Fever」は、アルバムから先行収録された彼らの代表曲で、力強い決意を滲ませたように聴こえるハード・ロック・チューンです!単音のクールなリフが、のちにダグが加入する白蛇の「Still of the Night」を連想させますよね~。
シンガロングできるサビも耳に残りますし、英米テイストのいいとこどりだったライオンの魅力を受け継いでいます。ただアルバムを通して聴くと、ややアメリカ寄りのテイストが強めになりましたし、2,3枚目は当時の時流を反映したサウンドに変貌し、結局消滅してしまいました。
来日公演にも行きましたが、正直あまり記憶に残るほどのパフォーマンスではなく、、時代に抗いながら日本向きに作られたバンドの限界だったのかもしれません。
ぜひ、一度聴いてみてください!