※生きる養分、大好物のメロハー曲を紹介していきます!
アメリカのハード・ロック ・シンガー、ジェフ・スコット・ソート(Jeff Scott Soto)が、2002年に制作した2枚目のソロアルバム『Prism』の1曲目に収録。
いつの間にか気づけば、ジェフもイングヴェイのデビュー作以来、実に40年近いキャリアになりましたね。個人的には80年代当時のインパクトが強かった分、未だにイングヴェイ『Marching Out』でのシンガーとしてのイメージが根強いですね。
その後、タリスマンを始め本人も覚えてなさそうなくらい(笑)多数のバンド、プロジェクトに関与し、あくまでもHM/HRジャンルのほぼ範疇で歌い続けてきたわけですが、それだけ声がかかり続けたのは、ひとえに彼のシンガーとしての力量が並外れているからこそなのは、言うまでもないでしょう。
そのソウルフルなストロングヴォイスは、いろんなタイプのHM/hRと意外と親和性がありますし、これだけキャリアを積み重ねても声にしても、見た目の雰囲気にしても衰えを感じさせません。
さすがにジャーニーのツアーで歌ってた時は、ちょっと合わないんじゃないの?と思いましたし、実際に実現しませんでしたけど、いずれにせよ、いろんなアーティストからもHM/HRファンからも信頼される、まさに職人気質のシンガーであるのは間違いないですね。
そんなジェフだけに、ソロ作も相当数のリリースをいつの間にか重ねていますけど、個人的に好きなのは、フロンティアーズ第一弾となった本作ですね。基本はハードからメロウまでメロディアスな楽曲が多く、その質もソロ作の中でも1,2を争うでしょう。
今回ピックアップした「Eyes of Love」は、タリスマンっぽい北欧の様式テイストがほのかに薫る、実にドラマティックなメロディアス・ハードの佳曲です!もうタリスマンの名曲「I'll be Waiting」の続編的な、サビのアカペラコーラスで始まるアレンジ一発でKOされちゃいます(笑)。
ジェフのボーカルパフォーマンスは、まさに脂がのり切った状態ですし、ハウイー・サイモン(G)らバックを務めるメンバーもいい仕事ぶりですね。ストリーミングではジャーニーのカヴァーは残念ながら収録されてませんが、駄作になりがちなメタル系シンガーのソロ作としては、かなりいい出来だと思うのでチェックしてほしいですね!
ぜひ、一度聴いてみてください!