※誰が聴いてもヘヴィ・メタル!な楽曲を紹介していきます!
イタリアのヘヴィ・メタル・バンド、ヴィジョン・ディヴァイン(VISION DIVINE)が、2004年にリリースした3枚目のアルバム『Stream of Consciousness』の6曲目に収録。
先日、ネットの音楽ニュースで、イギリスをツアー中のミスター・ビッグが、数公演でミケーレ・ルッピを「ボーカル・アシスタント」として起用する、というトピックを見ました。
あまり「コーラス」とか「ゲストボーカル」ではなく、聞きなれないポジションなんですけど、要するにノドの調子が万全でないエリック・マーティンを補完して、ハイノートなど部分部分をサポートして歌う、ということらしいですね。ミケーレはかつて「ミスターピッグ笑」という変名のカヴァーバンドをやっていたので、ミスター・ビッグの楽曲もすんなり歌えるんでしょう。
そもそもミケーレは、一応加入してる?(雇われと思われますが、、)ホワイトスネイクでも、それなりの期間キーボードとコーラスと担当していますけど、、、あの突き抜けるようなハイトーン、超絶極まりない歌唱力をリード・シンガーとして使わない活動は勿体なさ過ぎ!と、悲しくなってしまいますよ。
そんなメタルシンガーとして秘密兵器と言えるミケーレを、シーンに知らしめたのがヴィジョン・ディヴァインでの活動でしたね。イタリアン・メタル・シーンの雄、ラビリンスのオラフ・トーセン(G)が、ファビオ・リオーネ(Vo)らを従え、別プロジェクトとして1998年に始動したヴィジョン・ディヴァインは、次第にバンドとして胎動し始めました。
日本でもメロパワ・メロスピブームに乗って、とりわけ2002年の2枚目『Send Me an Angel』が好評を博しましたが、ファビオがラプソディ・オブ・ファイアに専念すべく脱退。後任に迎えられたのがミケーレでした。
前述した通り、トニー・ハーネルも真っ青な超絶なハイトーンボイスを披露。ルックスも良く、CDだけでなくライヴではさらに歌えることも来日公演で証明しました。結局、ヴィジョン・ディヴァインで3枚のアルバムを残しただけでしたけど、そのままヴィジョン・ディヴァインに限らず、メロディック・メタル系のリード・シンガーとして活動していれば、レベルの高い作品を連発してくれたはずだけに残念に思えます。
今回ピックアップした「La Vita Fugge(Chapter VI)」は、疾走感と劇メロが駆け巡る曲調の中で、ミケーレの歌唱力の凄みを存分に実感できるメロディック・スピード・メタル・チューンです!あまりにスムーズで伸びやか過ぎるハイトーンは、笑っちゃうほどに完璧で凄まじく、楽曲のみならずバンドのレベルを何段階も一人のチカラで引き上げていますね!
ぜひ、一度聴いてみてください!