※生きる養分、大好物のメロハー曲を紹介していきます!
イギリスのメロディアス・ハード・ロック ・バンド、ロミオズ・ドーター(ROMEO'S DAUGHTER)が、1993年にリリースした2枚目のアルバム『Delectable』の7曲目に収録。
1985年に結成されたロミオズ・ドーターは、女性シンガーのリー・マッティーをフィーチャーした、いかにも80sらしさのあるアリーナ系のハード・ロックを奏でたバンドです。
アメリカのバンドのように能天気でカラッとしたテイストではなく、湿り気を帯びたサウンドとまではいかないものの、ブリティッシュライクなロック、ポップテイストが宿っているのが特徴かもしれません。
そのサウンドをクリエイトするのに、当初キモとなっていたのが、AC/DC、デフ・レパードをはじめとした作品でお馴染みの名プロデューサー、ロバート・ジョン・マット・ラングの存在でした。
実はマット・ラングの妻であったオルガ・ラングが、ロミオズ・ドーターの元々マネージャーを務めてたんですね。その繋がりで彼らの楽曲を聴いて気に入ったマット・ラングが、ジョン・パーと共同プロデュースの形で、ロンドンのスタジオでレコーディングを敢行。1988年にジャイヴからリリースされたデビューアルバム『Romeo’s Daughter』に収められた10曲中7曲を手掛けました。
中でもリードトラックの「Heaven in the Backseat」では、マット・ラングがソングライターとしても関与するなど、結構入れ込んでいた感がありますね~。結果、この曲は彼ら最大のヒットとなるUKチャートTOP100入りを果たし、のちにエディ・マネーにカヴァーされました。
同作の楽曲の多くもカヴァーされ、ボニー・タイラーらに加え、ハートの「Wild child」は良く知られるところでしょう。良質な楽曲を集めた充実作にもかかわらず、アメリカでは商業的成功を収められませんでした。ストリーミングでも現時点で未解禁ですね。。
その後マット・ラングと離れ、ミュージック・フォー・ネーションズに移籍しリリースされたのが『Delectable』でした。メジャーな環境を失いながらもデビュー作に負けじ劣らずの高品質なアリーナロック作品で、ロミオズ・ドーターのポテンシャルの高さを改めて感じるでしょう。
今回ピックアップした「Treat Me Like A Lady」は、リーの魅惑のボイスと歌唱を生々しく堪能できる良質なメロディアス・ハード・ロック・チューンです!メジャー感溢れるサウンドプロダクションの中で、ポジティヴかつ哀感あるメロディとポップフィーリングが実に心地よく染み渡ります。
結局、1995年に解散するも2009年に再結成。その後は時間をかけながらもコンスタントに作品を重ねており、今こそ再評価したいですね!
ぜひ、一度聴いてみてください!