※CDじゃなくても、ストリーミングで聴ける新作をご紹介します!
アメリカのヘヴィ・メタル・バンド、 ウォーロード(WARLORD)が、2024年5月10日、オリジナルとしては約9年ぶり5枚目のニュー・アルバム『Free Spirit Soar』をリリースしました。
2021年5月、ギタリストにしてソングライターで、創始者であったウィリアム・J・ツァミスが亡くなってからちょうど3年、ウォーロード名義の最新作が登場しました。
日本盤CDは5月29日に発売になりますが、海外ではすでに発売になっているので、ストリーミングでも先駆けて聴くことができます。
その日本盤が「来日記念盤」とされているように、9月に最初で最後という奇跡の来日公演が決定してるんですね~。ウィリアムの来日は叶わなかったものの、唯一残った創設時のメンバー、マーク・ゾンダー(Ds)は健在ですので、そのパフォーマンスにも注目が集まります。
さらに邦題で「ウィリアムに捧ぐ」とあるように、これが最後となるであろう追悼盤の意味合いもあり、そもそもリリースされることに意義があることは承知しつつ、あくまで通常の新作としてレビューしてみましょう~。
今回のレコーディングメンバーは、マークに加え、すでに15年ほど在籍しているジャイルズ‣レイヴァリー(Vo)、クリスタル・ヴァイパーのエリック・ジュリス(G)、リング・オブ・ファイアやスティーヴ・ヴァイでもお馴染みの名手、フィリップ・バイノ(B)、ニューイングランドやアルカトラスで知られるジミー・ウォルド(Key)他となっています。ウィリアムの音源も一部使われてるようですね。
どんよりダークネスな雰囲気を醸しだすグレーの絵柄に、お馴染みの赤色バンドロゴが浮かび上がるアートワークからして、これまで通りのウォーロードの世界観で期待が高まりますが、音像の方もまさしくウォーロードそのもの!彼らにしか成し得ない音世界が終始繰り広げられていきます。
あくまでも正統なるUSヘヴィ・メタルを基軸に、エピカルかつ荘厳でダーク、それでいてどこか朧げな美しさを感じさせるドラマティックな楽曲の方向性と音像は、40年も前に遡る名作『Deliver Us』で構築して以来、何も変わっていないのが凄いですね。
今回はウィリアムが生前に残したマテリアルや音源の断片を生かしながら、ジャイルズとマークが再構築していったとのこと。ウォーロード独自のメタルの礎を築いてきたウィリアムのテイストを最大限死守したからこそ、違和感なく従来の延長線上にある作品に巧く仕上がったんですね。
敢えて指摘するなら、前半に良い曲が固まり後半ちょっとダレを感じるのも事実です。加えて、マークのスネアのチューニングが硬すぎなのか、音色がカンカンとした鳴りで、楽曲のムードにマッチしてないのは正直気になりました。
それでも各メンバーのプレイもウォーロードの名の下でしっかり機能しており、とりわけエリックの扇情的なギタープレイの数々は、ウイリアムが憑依したようで特筆モノでしょう。
今回はアルバムの2曲目に収録された「The Rider」をピックアップしました!スペーシーなシンセと荘厳なコーラスに、ギターが奏でる幻想的なメロディが絡み合うプログハード風味とも言える曲調で、じわじわと静かなる感動を運んでくれます。序盤の「聴いてほしい度」は80%超えですね。
聴いてほしい度
75%
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