※まさにHM/HRの黄金時代、80年代を彩った楽曲を振り返ります!
スコットランドのハード・ロック・バンド、ガン(GUN)が、1989年にリリースした1枚目のアルバム『Taking On The World』の3曲目に収録。
バンド名で「ガン」といえば、「悪魔天国」の邦題でクラシック・ロック・ファンに知られる、ガービッツ兄弟の方を思い浮かべてしまいますね。そちらの方のガンはストリーミング未解禁でして、今回ご紹介するガンは、80年代末から90年代半ばにかけて全英ロックシーンで人気を誇った、グラスゴー出身のバンドになります。
1987年にジュリアーノ・ギッツィ(G)とダンテ・ギッツィ(B)の兄弟を中心に、マーク・ランキン(Vo)らの5人組でガンは結成され、1989年にはメジャーのA&Mと契約。本デビューアルバムをリリースしました。
このアルバムからのシングル「Better Days」と「Shame On You」は、全英TOP40に入るヒットとなり、さらに3枚のシングルが次々とカットされ、軒並み全英100位内にランクイン。結果としてアルバムも約6万枚を売り上げ全英チャート44位を獲得。お馴染みケラング誌のレビューでも5つ星に輝く等高い評価を受け、ニューカマーにしてイギリスのロックシーンにその名を轟かせました。
メンバーチェンジを経た1992年の2枚目のアルバム『Gallus』は全英チャート14位、さらに、1994年の3枚目のアルバム『Swagger』は、全英TOP10に入る5位を獲得。バンド史上で最も成功した作品になりました。
本国でのデビュー以来の華々しい活躍とは裏腹に、日本ではさほど盛り上がりに欠けていたのも事実です。広義な英国ロックとしての魅力をベースに、例えばガンズ辺りが好きなHM/HRファンにもアピールするハードなエレメントも十分で、メジャー感に溢れた質の高い楽曲とパフォーマンスは、もっと評価されるべきでしょうね。
今回ピックアップした「Inside Out」はシングルカットされた、ポップでキャッチーなフィーリングが心地よいハード・ロック・チューンです!中音域を上手く使ったマークが歌う良質なメロディが詰まっており、メロハー好きな方々でも十分に楽しめる1曲でしょう。Apple MusicでMVを観ることができます。
順風満帆な中で、バンドは活動を休止や1997年の解散を経て、2008年には正式に再結成。現在はダンテがリードシンガーとなり、2010年代には3枚の音源もリリースしつつ活動を続けています。
ぜひ、一度聴いてみてください!
MVはこちら!