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【新作レビュー】 マーティ・フリードマン(Marty Friedman)『Drama』

※CDじゃなくても、ストリーミングで聴ける新作をご紹介します!

 

アメリカのハード・ロック・ギタリスト、マーティ・フリードマンMarty Friedmanが、2024年5月17日に約4年ぶり13枚目のソロアルバム『Drama』をリリースしました。

 

先日もグラハム・ボネットとのコラボ曲をご紹介しましたが、アメリカの、というより、日本での八面六臂の活躍ぶりから、もはや「日本のギタリスト」と言った方がしっくりくるマーティから、新しいソロ作品が届きました~。

マーティのソロは正直に言うと、1,2枚目の『Dragon's Kiss』『Scenes』はよく聴いてたんですが、、、。

マーティ自体はタレントのように日本のメディアに出まくっていて、どんな形であれいつでも彼のギタープレイに触れる機会が豊富にあるわけで。。わざわざソロとして聴かなくていっか~、みたいな感覚があり、ソロ名義作はザっと聴いた程度で集中してまで耳にしてませんでした。

 

それでも今年久々に見せてくれた、メガデス来日公演におけるメタルギタリストとしての雄姿を見て、今回の新譜を聴いてみようかなあと思った次第です。リリース元がお馴染みメロハーレーベルのフロンティアーズだったというのも気になるポイントでしたね。

 

フロンティアーズゆえか、イタリアで全曲レコーディングしたという今作では、マーティの奥様のチェロ奏者、奥田日和、イースト・オブ・エデンのわかざえもん(B)他、日本人のミュージシャンを中心に、海外勢ではグレッグ・ビソネット(Ds)らを起用。当然ながら基本はインストなのですが、ボーカル曲も2曲用意されていますね。

 

2000年代に入ってからのマーティのソロと言えば(前述のように詳しくないですけど汗)、現代風のラウドで派手な印象を勝手に抱いていたんですが、今作はこれもフロンティアーズ発ゆえか、マーティが紡ぐ非常に叙情的で美しいメロディを全編に渡って堪能することができます。

 

ジャケットのイメージ通り、静かで優しく内省的なイメージを与えてくれる楽曲やギタープレイが多く、一方でヘヴィな楽曲でもポップでキャッチーなテイストがあり、終始清々しく聴き進められますね。

 

それにしても、マーティが創るメロディの数々が、どれも妙にしっくりと馴染みよいのは、我々日本人のフィーリングにマッチしている故でしょうか。海外のHM/HRファンが本作を聴いてどんな感触を受けるのか、確かめてみたい気がします。

 

そして、それを表現するマーティのギタープレイはいうまでもなく聴きどころでしょう。その指先からどれも丁寧かつエモーショナルに紡がれ、独特のタッチはブライアン・メイのように、さらに一聴してわかる領域に達してますよね。

 

今回はアルバムの3曲目に収録された「Triumph」をピックアップしました!今回のアルバム自体もそうですけど、とりわけ『Scenes』のエレメントを色濃く再現したという楽曲になっています。

 

まるで映画のワンシーンのように、それぞれの聴き手にいろんな「絵」や「映像」が浮かびそうな深い表現力を内包した楽曲で、じっくり目を閉じて堪能してほしいですね!

 

聴いてほしい度

77

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Triumph

Triumph

  • provided courtesy of iTunes

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