※思わず一人モッシュしたくなる!スラッシュ / デス・メタル系を紹介していきます。
アメリカのデス・メタル・バンド、マサカー(MASSACRE)が、1991年にリリースした1枚目のアルバム『From Beyond』の1曲目に収録。
聖地フロリダ・タンパで1984年に結成されたマサカーは、解散と再結成を何度も繰り返しながら、今現在も活動を続ける稀有な歴史を重ねているバンドです。その休止、復活の中で、メンバーチェンジも頻繁に行われており、歴代関わったメンバーも相当数になりますね。
歴代メンバーはオビチュアリー、シックス・フィート・アンダー、クリーター、ウィプラッシュを始め、様々なバンドでも活動してますが、最も関連性が強いことで知られるのが、デスでしょう~。
このデビュー作時のラインナップにおけるデスとの関連では、カム・リー(Vo)は最初期のマンタス時代に一時期在籍、リック・ロッズ(G)は『Leprosy』期に在籍、マイク・ボーダーズ(B)は『Leprosy』期に在籍、テリー・バトラー(B)は『Spiritual Healing』期に在籍、ビル・アンドリュース(Ds)は『Leprosy』『Spiritual Healing』期に在籍と、さながらデスの兄弟バンドの様相を呈していますね。
デスでの活動期間と交錯しながらもメンバーを固めたマサカーは、イギリスのイアエークと契約。フロリダのこれまた聖地モリスサウンドスタジオで、お馴染みのスコット・バーンズの手によって本デビュー作を制作しました。
さすがは一度はチャック・シュルディナーとバンド活動を共にしたメンバーが集まっているだけに、安定感のあるパフォーマンスを基軸にした、フロリダ由来のオールドデスのお手本のような作風に仕上がっています。
収録された初期デスのカヴァー曲「Corpsegrinder」もいいんですが、今回ピックアップした「Dawn Of Eternity」は、荘厳なオーケストレーションに導かれながら一転激烈に疾走するデスラッシュ・メタル・チューンです!
この時代のオールド・デス・メタルは、ヴォーカルは勿論すでにデスヴォイスが徹底されているんですが、あくまでもスラッシュ・メタルに由来のザクザクしたクランチリフとリズムパターンが徹底されているのがいいんですよね~。
次作ではヴェノムのクロノスをフィーチャーしたEPをリリースしていますが、近年のアルバムまでストリーミング解禁されているので、デス・メタルの歴史の一端を振り返る意味で触れるのが良いかもしれません。
ぜひ、一度聴いてみてください!