※80年代中心にハマりまくったジャパメタあれこれを紹介していきます!
日本のハード・ロック・ギタリスト、KUNI(クニ)が、1988年にリリースした2枚目のアルバム『Looking for Action』の1曲目に収録。
KUNIをジャパメタ括りにするのは不思議と違和感がありますけど、日本人のアーティストという意味でいってみましょう~。2023年にドキュメンタリー映画が公開。2016年のラウドパーク以来のニュースで、小規模の限定的な映画だったとはいえ懐かしさを覚えました。
KUNIが単身で渡米したのが1983年。日本では数多のジャパメタバンドがメジャーデビューし、まさにジャパメタブームが本格化したタイミング。そんな活況を呈しチャンスが転がる国内メタルシーンには目もくれず、ネットもスマホもない時代にとりあえず海外に行ってしまう勇気が凄いですよね~。
現地西海岸では独自の人脈を築きながら、プロギタリストとして地位を確立。渡米から3年後にリリースされたのがビリー・シーン(B)ら豪華ゲスト多数を迎えたデビュー作『Masque』でした。当時の専門誌に孔雀のマスク姿の謎めいたKUNIの写真が掲載されていて、一体コレ誰なの??とメチャクチャ気になったのを覚えてます。
まんまとそのプロモーションに引っ掛かり(笑)LP盤を買ったんですが、かなり期待のハードルが上がった状態で聴いたので、正直ちょっと肩透かしを食らったのも事実。楽曲は悪くはないものの、いかにも型にはまりすぎてあまり印象に残りませんでした。
肝心のKUNIのギタープレイも意外性のない平均的なもので、音色の線の細さが気になりましたね。高崎晃らジャパメタギタリスト勢に比べて抜きん出ておらず、プロモーションで盛り過ぎたんでしょう。
それから2年後にリリースされたのが本作で、個人的には断然こちらが好みです。ジェフ・スコット・ソート(Vo)をパートナーに、ダグ・テイラー・ベイカー(B)、マイク・テラーナ(Ds)の布陣が揃いよりバンド感を強化。ビシッと1本芯が通った作品に仕上がりました。
メロディを重視した楽曲も粒ぞろいで、KUNIのギタープレイも扇情度がアップ。自然体になったアーティストの実像と実力のバランスが取れてきたことが、洋楽のメタルに引けをとらないより魅力に繋がったんだと思います。
今回ピックアップした「Strangers In the Night」は、シングルでもリリースされた、実に叙情的で切ないメロディとリフが胸を打つ、良質でメロディックなハード・ロック・チューンです!
ジェフの熱い歌唱から「魂のこもったドッケン」といった感触も受けますが、日本人らしい侘びサビを十分に感じさせるKUNIのギタープレイも相まって、洋邦のメタルのいいとこ取りをした理想的なバランスを味わせてくれますね!そういえば、この頃日本のTVでオンエアされた、来日時の野外ライヴでの映像も懐かしいなあ。
ぜひ、一度聴いてみてください!
