Streaming for METAL !

音楽ストリーミングサービス・サブスクで、ヘヴィ・メタル、ハード・ロックを味わい尽くそう!

【新作レビュー】パレス(PALACE)『Reckless Heart』

※CDじゃなくても、ストリーミングで聴ける新作をご紹介します!

 

2024年7月12日、リトアニア生まれでスウェーデン在住のマルチアーティスト / ソングライターのマイケル・パレス(Michael Palace)によるメロディアス・ハード・ロック・プロジェクト、パレス(PALACE)の約2年ぶり5枚目のアルバム『Reckless Heart』がリリースされました。

 

今日のメロハー括りは例によって怒涛のフロンティアーズ関連が色々出てますので、新作レビューでいってみましょう~。

 

マイケル・パレスは、ファースト・シグナルやトビー・ヒッチコックらを始めとした、フロンティアーズからのリリース作品でのソングライティングやギタリストとして評価され、ソロ契約を獲得。自身の名を冠したパーソナルなプロジェクト「パレス」として、2016年にMaster of the Universeでデビューを果たしました。

 

以来、8年間で今作を含め早くも5枚目!という多作ぶり。すべての楽曲をマイケルが書き上げていますが、その音楽性は楽曲や作品によってデジタル風味が強かったり、よりハードな側面を強調したりと多少の差異はあれど、そのどれもが80sへの郷愁を誘うメロハー/AOHR(アダルト・オリエンテッドハード・ロック)系で驚くほどに徹底されていますね。

 

今作でもその基本線にブレは一切なく、マイケルによると「パレスを始めて以来ずっと夢見ていた真の80年代AORアルバムを作る時が来た。これは、1985年と2024年の間のミッシング・リンクなんだ」ということらしいです。

 

確かに「Back to 85」なんてタイトルの楽曲がある通り、煌びやかな80sへの情景がたっぷり滲んでますね~。2024年とは思えぬメロハー/AOHR系のツボを心得た作風で、その手の音が好きなマニアが安心して聴ける高水準な音世界が繰り広げられています。

 

レーベル資料にはアヴィエイター(マニアック過ぎでしょ笑)、FM、デアー辺りが引き合いや影響として出されてますけど、個人的にはダコタとか、クリフ・マグネス辺りのAOHRテイストを想起させられました。

 

ドラムは打ち込みのようですが、インストゥルメンタルも全てマイケルがこなし、勿論シンガーとしてもソツなく、果てはエンジニア、そしてプロデュースと八面六臂の活躍と、まさにマルチな才能を見せてくれますね~。

 

と、ここまで書いたようにメロハー/AOHR系としてケチのつけようのない作品といえるものの、8年で5枚、そんなにず~っと良い曲ばかり書けるわけではなく、やはり聴き進めると、いかにも型にハマった音楽を机上だけで作っている印象を少々受けるのも事実です。

 

たった一人でモチベーションを保ちながら、よくぞこれだけの作品づくりを次々とこなせるよなあ~と感心する一方で、ここまでの量産モードだと、さすがに全てにおいて質を担保して音楽や楽曲を作れるはずがないとも思ってしまうんですよね。。ジャーニーだってTOTOだって、こんなハイペースで毎回良いアルバム、楽曲ばかりを作れるわけないでしょう。

 

期待を込めて、あえて苦言になってしまいますが、確固たる才能を持ったアーティストだからこそ、毎回同じレベルの作品にとどまって量産するのではなく、リリース数を減らしてでも(ビジネス上難しいんでしょうが、、)、時間をかけてじっくり練り上げたものも聴いてみたいと思った次第です。

 

今回は6曲目のタイトルチューン「Back to 85」をピックアップしました!中間部のアメリカン・プログレ・ハードっぽいゴテゴテした展開と言い、2024年の音楽シーンからはかけ離れた、良い意味で化石のようなテイストがいいですね!

 

それにしても、このジャケットのデザインはどうなんでしょう(汗)。

 

聴いてほしい度

85

ピックアップ曲はこちら!

Back To '85

Back To '85

  • Palace
  • ロック
  • ¥255
  • provided courtesy of iTunes

 

アルバムはこちら!

Reckless Heart

Reckless Heart

  • Palace
  • ロック
  • ¥1681