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【楽曲紹介】リーウェイ(LEEWAY)「Mark of the Squealer」

※思わず一人モッシュしたくなる!スラッシュ / デス・メタル系を紹介していきます。

 

アメリカのクロスオーバー / スラッシュ・メタル・バンド、リーウェイ(LEEWAY)が、1989年にリリースした1枚目のアルバム『Born to Expire』の5曲目に収録。

 

このリーウェイは以前ご紹介したクロ・マグス辺りと同様に、純粋なスラッシャーではありません。ニューヨークのハードコアシーンとそのアティチュードに根差しつつも、サウンド面ではスラッシュ、はたまたヘヴィ・メタルのテイストもしっかり含有。独自のスタイルをいち早く確立した、パイオニアのひとつといえるバンドですね。

 

1984年にニューヨークのアストリアでエディ・サットン(Vo)、AJ.ノヴェロ(G)によって結成されたリーウェイ。当初はザ・アンルールド名義でしたが、メンバーチェンジを行いながら最終的にリーウェイと名乗り活動を続け、ハードコアパンクの聖地GBCBでバッド・ブレインズらと共演するなど、その名を轟かせていきました。

 

ついにはプロフィール・レコーズと契約し、当時ニューヨークのシーンでプロモーターとしても暗躍したクリス・ウィリアムソンのプロデュースによって、1987年秋にレコーディングを敢行。1989年初頭にリリースされたのが本デビュー作でした。

 

『Born to Expire』は、ロードアイランド・ウォーレンにあるノルマンディスタジオでレコーディングされましたが、このスタジオの機材が思いのほか充実していたようで、低バジェットの割には、当時の同型のバンドと比べても上質な音作りが実現してますね。

 

リーウェイの各メンバーが放つ激熱なパフォーマンスの高さも相まって、クリアかつタイトで芯がガッツリ入った、まさに極上のハードコア/スラッシュの真髄をとことん味わうことができます。

 

今回ピックアップした「Mark of the Squealer」は、ニューヨーク仕込みのハードコアテイストをちらつかせながらも、比較的メタルテイスト強めて疾走するクロスオーバー・スラッシュ・メタル・チューンです!

 

メロを明確に歌いメッセージを吐き出すエディのスタイルや高速2バスなど、必然的にアンスラックス辺りを連想させますね~。シンプルながらも思いのほか扇情的なソロを奏でるギターを含め、スラッシュのみならずHM/HRファンに十分アピールする1曲となっています。

 

デビュー作でこれだけのクオリティの作品を創りながらもラップを推すレーベルゆえにプロモーションは十分でなく、日本盤もリリースされませんでした。オーバーキル、エクソダスをはじめとしたスラッシュ勢ともライヴ活動を行い、1991年に2枚目『Desperate Measures』をリリースするもパッとせず。結局アルバム4枚で1996年に解散しました。

 

その後、単発の復活を経て2016年に再始動しましたが、今年4月に残念ながらエディが逝去。現在はリーウェイNYCと名乗っています。商業的には成功しなかったものの、メタルとハードコアに明確な架け橋を作ったバンドとして、再評価したいですね!

 

ぜひ、一度聴いてみてください!

Mark of the Squealer

Mark of the Squealer

  • Leeway
  • パンク
  • ¥204
  • provided courtesy of iTunes