※誰が聴いてもヘヴィ・メタル!な楽曲を紹介していきます!
アメリカのヘヴィ・メタル・バンド、ヴァージン・スティール(VIRGIN STEELE)が、1988年にリリースした4枚目のアルバム『Age of Consent』の1曲目に収録。
1981年にニューヨークでギタリストのジャック・スターのもとに、シンガーのデヴィッド・ディフェイらが選ばれて結成された古参メタラーのヴァージン・スティール。ジャックのソロ関連の音源はいくつかご紹介してきましたが、ジャック在籍時のヴァージン・スティールはいまだストリーミング未解禁ですので、今回は脱退後の音源からご紹介しましょう~。
日本では本国で1982年発表のデビュー作(邦題「危険地帯」笑)と、本国で1983年発表の2枚目(邦題「炎の勇者」)が、2枚とも1984年に相次いでリリースされ、アメリカのバンドらしからぬ正統派メタルで、硬派なファンに認知されましたね。
ところが、この2枚を最後にジャックが脱退。しかもバンドの名義をめぐる法廷闘争にジャックが負けてしまい、創始者不在でヴァージン・スティールが継続することになりました。そこから一貫してバンドを率いるのがデヴィッドであり、彼のメタルに対する世界観を色濃く反映したサウンドを展開していきました。
その第一弾が1985年『Noble Savage』で、本作は第2弾となりますね。ジャック脱退後は日本盤の発売もなくなってしまい、ブルージーなメタルを標榜した1993年の異色作『Life Among the Ruins』がゼロコーポレーションからリリースされましたが、以降、凄まじい勢いでリリースされる作品は、ほぼ日本ではオミットされ、熱心なマニア御用達バンドになってしまった感もあります。
確かに「裏マノウォー笑」というべき、濃厚でエピカル、時にクラシカルでオペラチックな音世界は、作品や楽曲のクオリティもバラつきがありすぎて(汗)、相当なマニアでないと深く踏み込むのが厳しいでしょう。その中で選ぶとすればジャック脱退直後の2枚になりますね~。とりわけ『Age of Consent』は時間をかけて制作され、プロダクションも比較的良く、作品として練り上げられています。
今回ピックアップした「The Burning of Rome (Cry for Pompeii)」は、エピカルなヘヴィ・メタルの原点のひとつといえるチューンです!勇壮なメロディと壮大で劇的なアレンジが俊逸で、デヴィッドの漢らしい歌唱が心が奮い立つような感情を与えてくれますね。
Spotifyでの再生回数が他曲と桁が違う約230万回となっていて、評価の高さも伺えます。ちなみにストリーミングにはオリジナル盤とトラックリストが違う、1997年のCDリイシューバージョンがアップされています。
ぜひ、一度聴いてみてください!