※誰が聴いてもヘヴィ・メタル!な楽曲を紹介していきます!
アメリカのヘヴィ・メタル・バンド、トゥイステッド・タワー・ダイア (TWISTED TOWER DIRE )が、2011年にリリースした5枚目のアルバム『Make It Dark』の1曲目に収録。
1995年にアメリカ東部バージニアで結成された生粋のピュアメタラー、トゥイステッド・タワー・ダイア。やけに長いそのバンド名が耳に残りますけど、90年代半ばの正統派メタルにとっての暗黒時代に生まれ、強い信念を持って自分たちのやりたい音楽を奏で活動を続けてきたバンドです。
ヨーロッパではハンマーフォールに代表されるように、90年代末に正統派なるメタル、パワーメタルを再評価する機運が徐々に高まり、新世紀に向けて加速していきましたが。一方、アメリカのシーンの状況は、トラディショナルなメタル、パワーメタル系が復権する余地はまだなかったですよね。
そうした中で売れることなど度外視にして、自らの道を進んだトゥイステッド・タワー・ダイアの特異性が浮かんできます。のちにアイアン・メイデンやNWOBHMの影響下にあるように受け止められた彼らですが、当初はよりドゥーミーなサウンドを標榜していたようです。
実際、1999年のデビュー作『The Curse Of Twisted Tower』では、メイデン+キャンドルマスといったイメージのサウンドでしたが、次第に重さが薄れ、日本デビューとなった2003年の3枚目『Crest Of The Martyrs』では、よりメイデンライクでピュアなメタルを奏でるようになりました。
地道な活動を続けましたが、2010年にシンガーのトニー・テイラーが急逝。バンドの行く末が心配される中、新シンガーのジョニー・オウネを迎えて当時6年の歳月を経てリリースされたのが本作『Make It Dark』でした。
ここでは正統派であることを堅持しつつ、美しいメロを奏でるツインギターをフィーチャーした、ライオット辺りを彷彿とさせるメロディックなパワー・メタルに変貌。ジョニーの声質は、少しダニエル・ハイメンを彷彿とさせます(そんなに上手くはないですけど汗)。
今回ピックアップした「Mysteria」は、オープニングを飾るメロディックな純度の高いピュア・ヘヴィ・メタル・チューンです!短い尺の楽曲ですが、ツインリードをふんだんに盛り込んで、正統なるメタルの魅力を端的に伝えてくれる1曲ですね!
その後もトレンドとは無縁に音源制作を重ね、メタルのために生きる地道な活動を続けています。
ぜひ、一度聴いてみてください!