※これぞ80s!のイメージなヘア/グラム/LAメタル/R&R系を紹介していきます。
イタリアのハード・ロック・ギタリスト、アレックス・マッシ(ALEX MASI)が、1989年にリリースした1枚目のソロアルバム『Attack Of The Neon Shark』1曲目に収録。
アレックス関連では以前に自身の名を冠したマッシ(MASI)をご紹介してました~。
ここでも触れましたが、イタリアに生まれつつ1980年代にロンドンに短期間移住し、さらにロサンゼルスへと拠点を移し、80sのヘヴィ・メタル・ムーブメントの震源地を肌身に感じながら、ギタリストとしての活動を続けてきました。
そんなアレックスがMASIでの活動を経て、80年代を終わりを迎えるタイミングで、ついにソロ名義で勝負に出たのが『Attack Of The Neon Shark』でした。
ギタリストとして初のソロ音源ということから想像がつくように、ほぼ大半はギターインストゥルメンタルで埋め尽くされました。メタルだけでなくフュージョン的な楽曲などそのアプローチは様々ですが、シュラプネルからの速弾きギタリストらが積み重ねてきた作風と方向性は変わらず、ひたすらにピロピロとテクニカルに弾きまくってますね。
1,2曲ならOKなものの、正直全編聴き通すのはお腹いっぱい(汗)になります。ですが、1曲だけこっそり?歌入りで、しかもMASI譲りの典型的なLA/ヘアメタル系の全く異質な曲調のアメリカン・ハードが収められてまして、それが今回ピックアップしたオープニングチューンの「Under Fire」です!
同じアルバムに収められているのが謎なくらいの曲ですけど、MASI風のLAメタル調の楽曲で油断させて、そのまま自分のギターインストオンパレードに雪崩れ込ませようという狙いだったんですかね(笑)。
それはともかく、この曲のゲストがなかなか面白く、まずシンガーは歌い始めたらすぐにわかるジェフ・スコット・ソートが担当。ドラムはアルバム自体でも叩いてるフランキー・バネリ。これも一聴してわかるでしょう。
ゲストギターでKUNIが参加しており、最初のソロでお得意のアーミングやタッピングを披露してるんですけど、俺よりやり過ぎるなよ!と言わんばかりに、フェイドアウトさせられて?アレックスの猛烈なソロが入ってくるところが面白いです(笑)。
そして、なぜかシンセギターで巨匠アラン・ホールズワースのクレジットも。こちらも目立たせないように、ほとんど何も弾いてません(笑)。変な聴きどころが色々ある何の変哲もない80sアメリカン・ハードですが、今聴くと中々良い曲ですよ!プロダクションも良好で、このテイストはやはり当時の音源にしか醸し出せないでしょう。
ぜひ、一度聴いてみてください!