※CDじゃなくても、ストリーミングで聴ける新作をご紹介します!
2024年9月25日、日本のヘヴィ・メタル・バンド、サーベル・タイガー(SABER TIGER)の約6年ぶり13枚目のアルバム『Eliminated』がリリースされました。
オリジナルスタジオ作としては13枚目が正しければ、偶然にも同日に新作がリリースされたガルネリウスと同じ枚数を重ねてますか〜(活動期間を考えると、ガルネリは多作!)。2000年代前半には両者は同じレコード会社でしたけど、なぜか下山武徳在籍のダブル・ディーラーの方が、専門誌で不可解に激推しされていましたね。
当時はようやくサーベル・タイガーの認知度が実力に見合うべく上がって(すでに活動20年近くでしたからね)全国区に進撃して行くのかと期待したんですが、中途半端な掛け持ち状況に、サーベル・タイガーが割を食った感がしました。音源もライヴも凄まじく強力でしたからね。
結局、あれから25年弱ほど経過して、今はインディーズからリリースを重ねてますが、メジャーの意味が形骸化した時代ですからノープロブレムですね。何より古豪として未だ現役バリバリなのは凄いことですし、本物だけが成し得るバンドとしての底力があってこそでしょう。
さて、今回のレコーディングのメンツは、下山、御大の木下昭仁 (G)、田中康治 (G)、hibiki ( B)、水野泰宏 ( Ds)となってます。個人的にサーベルは、80年代から2000年代前半までは熱心に聴いて、ライヴもちょこちょこ行ってたんですが、2010年前後くらいからは、音楽性の変化からか、正直自分の嗜好から外れてきたなあと感じ始めてました。
ライヴに行っても、重々しく唸りこねくり回したリフと機械ようなリズムが永遠と続き、下山のクドイくらいの歌唱と相待って、聴くものを寄せ付けない突き放すようなメタルが、ちょっとトゥーマッチに思えてきたんですね。
新作を聴いてもメロディが希薄に聴こえてしまう濃淡のない荒涼、冷徹な雰囲気が馴染めずにいました。そんなところで、今作も正直全く期待せずに聴いてみまたんですね。最初はやっぱり苦手かも?なんて思ってたんですけど、聴き進めているうちに、ん?今回は悪くないかも??と、気持ちが揺れ動かされていきました。
うねうねしたヘヴィネスだけでなく、疾走パートも想像以上に多くて十分ですし、御大とマシンのツインギターを核にしたメロディックなパートもしっかり登場するのが嬉しいですね〜。何より、下山が日本語で歌っている点が一番大きいポイントでしょう!
個人的には歌詞云々よりも、楽曲重視で聴くタイプなんですが、下山の熱すぎる歌唱やメロディには、英語ではなく日本語がドンピシャにマッチするのを再認識!耳に残る言葉がズコーん入ってきて、それが良い意味で鉄壁の演奏と音の壁に対してスキとなって、聴きやすさに繋がっているような気がします。
日本語詞によってメロディのムードも含め、日本人ならではジャパメタらしい侘び寂びが生まれ、ひいては昔の良き頃のサーベルらしさまで感じられるのかも知れませんね。1、2曲聴いたらきついかなあ、、なんて想像してたんですけど、最後まで飽きずに聴けましたね。
語弊があるかもなんですが、日本語で歌うと同郷のフラットバッカーに似たテイストを感じました。鉄壁の演奏が意外とスラッシーでメガデスみたいなので、両者が合体したようなサウンドに聴こえる楽曲もありました。
どれも一長一短ではありますが、今回はアルバムの11曲目収められた「Strike Back」をピックアップしました!X-RAYのアルバムのタイトルみたいですなあ(笑)。かなりの疾走感を持った1曲で、タイトすぎる完璧な演奏と下山の激アツ歌唱がクールで、現行サーベルの充実ぶりを象徴しているかのようです。
聴いてほしい度
84%
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