※古きを聴いて新しきを知る。遠い昔になった時代の楽曲を振り返ります!
アメリカのハード・ロック・バンド、モントローズ(MOTROSE)が、1973年にリリースした1枚目のアルバム『Montrose』の1曲目に収録。
先日のサミー・ヘイガーの来日公演は大満足でしたけど、サミーのキャリアを振り返る意味では、モントローズの楽曲もあのメンバーで聴いてみたかったですね。帯同していたエディ・トランクによると、リハではモントローズの曲をプレイしていたようです。
モントローズはとっくに1曲くらい紹介していたかと思いきや、ロニー・モントローズのソロとガンマだけでした(汗)。
エドガーウインター・グループや数々のセッションで活躍したロニーの名を冠して、1973年に結成されたモントローズ。サミーをリードシンガーに、ビル・チャーチ(B)、のちにハート等で活躍するデニー・カーマッシ(Ds)というメンツで、同年にセルフタイトルのデビュー作をリリースしました。
邦題は『ハード☆ショック!』で、星マークがポイントですよね(笑)。ロニーの当時としては強烈に歪んだギターサウンドを主軸に、カラッと爽快感のあるハード・ロックは、アメリカン・ハード・ロックを定義づけた一枚として、歴史的価値のあるものでしょう。
プロデュースはテッド・テンプルマン。のちにヴァン・ヘイレンとのワークで一躍有名になりますが、そのプロトタイプと言える要素が、モントローズのとりわけデビュー作に散見されるのが興味深いところです。
サミーは周知の通り10年以上の時を経て、80年代にヴァン・ヘイレンで活躍しているわけで、全ての源流がここに詰まっているんですね〜。発売当時は全米135位とさほど奮いませんでしたが、その後の評価や影響が全てを物語っているでしょう。
サミーが共作した「Space Station #5」 辺りもカッコいいですけど、今回はベタにオープニングを飾る「Rock the Nation」をピックアップしました!個人的にリアルタイムではなく70年代末くらいにこの曲を初めて聴いたんですが、イントロのギターリフのえげつない歪み具合に衝撃を受けて、聴きまくりましたね〜。
なんだかヴァン・ヘイレンに似てる!なんて思ったんですが、のちに事情を知って、なるほどロックの歴史は繋がってるんだなと思った次第です。サミーの変わらぬボイスも最高に熱いですね!次作『Paper Money』も良盤ですが、ストレートでハードな魅力は本作が上でしょう。
ちなみにモントローズでSpotifyの再生回数が最多なのが、「Rock Candy」で約1300万回、「Rock the Nation」は約570万回となっています。
ぜひ、一度聴いてみてください!