※誰が聴いてもヘヴィ・メタル!な楽曲を紹介していきます!
フランスのヘヴィ・メタル・バンド、ナイトメア(NIGHTMARE)が、1984年にリリースした1枚目のアルバム『Waiting For The Twilight』の1曲目に収録。
今回は「おフランス」メタルから古豪のナイトメアをご紹介しましょう~。グルノーブル出身のナイトメアの結成は、1979年にまで遡ります。フランス国内中心の活動でも、同時期にヨーロッパ各国も席巻したNWOBHMムーブメントの影響を、当然のごとく受けていますね。
国内では地元でデフ・レパードのオープニングを務めるなど、以前ご紹介したソルティレージュやウォーニングといったバンドとともに、フレンチ・メタル・シーンにおける知名度を獲得していきます。
1983年にはNWOBHMファンにお馴染みのエボニー・レコーズと契約。翌年リリースされたのが本デビュー作でした。さらに1985年にはシンガーを交代しての2枚目『Power of the Universe』を再びエボニーからリリース。ところが、レーベルとのトラブルやメンバー間の音楽性不一致などが露呈して、わずかアルバム2枚を残して1987年に解散してしまいました。
それから10年余り経過した1999年の復活ライヴを契機に再結成。ヴァンケンの出演などを経て、2001年に3枚目『Cosmovision』をリリースしました。ここまではよくある復活劇なんですが、レーベルをナパーム、リゲイン、AFMと移りながら、2024年の最新作まで復活後になんと10枚をコンスタントにリリース。80年代の頃とは見違える、現代風テイストを加えたストロングスタイルのメタルへと次第に変貌し、今を生きるバンドとして胎動を続けています。
その間、メンバーチェンジを繰り返し、80年代のデビュー時から在籍しているのはベーシストのイヴ・カンピオンだけですね。純粋なメタルとしての完成度では、現在の方が圧倒的に高いものの、NWOBHM風味全開の80年代の2枚は、フレンチ・メタルの歴史上外せない作品でしょう。
どちらもエボニーらしく音質は劣悪そのもの(汗)。。特に2枚目は80年代半ばとは思えぬほど籠っており(汗)、聴き手を選びますね。今回デビュー作の方からピックアップした「Trust A Crowd」は、ツインを駆使したリフ攻撃で切り込むスピーディーな正統派ヘヴィ・メタル・チューンです!
一聴して初期アイアン・メイデンからの強い影響を感じますが、ちょっと弱弱しいハイトーンが乗った雰囲気が、1984年とは思えぬNWBHM風味を醸し出しています。哀感を滲ませたメロディラインといい、音質を度外視すれば十分に良曲だと思いますよ!
ストリーミングで各アルバム聴けるので、新旧合わせて試してほしいですね。
ぜひ、一度聴いてみてください!