※誰が聴いてもヘヴィ・メタル!な楽曲を紹介していきます!
イタリアのヘヴィ・メタル・バンド、ドミネ(DOMINE)が、2002年にリリースした3枚目のアルバム『Stormbringer Ruler』の2曲目に収録。
フィレンツェ出身のイタリアン・エピックパワー・メタラーのドミネの結成は、1983年に遡ります。メタルが活況を呈した80年代から、低迷していった90年代にかけて、国内で地道な活動を行いました。
1986年には最初のデモを制作。1994年までに4本のデモを制作しました。それがようやく評価されてイタリアのレーベル、ドラゴンハートと契約。メンバーチェンジののちに、1997年にデビュー作『Champion Eternal』をリリースしました。
未完成なサウンドながらも、ヒロイックでエピカルなパワーメタルで注目を集め、1999年の2枚目『Dragonlord』では日本デビューも果たしましたね。ここではデビュー作で劣悪だったサウンドプロダクションも向上、キーボード奏者を迎え5人編成になったことで、より劇的で楽曲に奥行きのあるパワーメタルを奏でることに成功しています。
ヨーロッパツアーなど活動の幅を広げつつ、2001年にリリースされたのが本作『Stormbringer Ruler』でした。ここでは楽曲、パフォーマンス、サウンドプロダクション、コンセプチュアルなテーマと、全てに渡りレベルアップした姿を披露。ドミネならではのパワーメタルが完成の領域に達していますね。
さらに2004年に4枚目『Emperor of the Black Runes』、2007年に5枚目『Ancient Spirit Rising』をリリースし、いずれも良質なエピック・パワーメタルを持続させましたが、これ以降の音沙汰は途切れてしまいました。
ラビリンスを始めとした有名イタリアン・メタラー達と、遜色ないメタルを奏でていたにもかかわらず、日本ではB級、C級的なバンドに見られがちだったのは、ジャケットデザインの酷さが、かなりの部分で災いしていたように思えてなりません。全部酷いですけど(汗)、とりわけ4枚目のクソジャケ度は、あり得ないレベルでしたね(汗)。
今回ピックアップした「The Huricane Master」は、劇的な旋律を身にまといながら勇壮果敢に疾走していく、良質なメロディック・パワー・メタル・チューンです!メロパワ・メロスピにありがちな線の細さがなく、しっかりとメタルのダイナミズムと熱さを感じさせるのがいいですね~。
中間部のクラシカルに展開していくギターフレーズは激アツですし、ラビリンスのツアーボーカルも務めたというモービーの歌唱とパワフルで強靭なハイトーンボイスは、特筆ものの素晴らしさでしょう!Spofityの再生回数もこの曲が一番多くなっています。
ぜひ、一度聴いてみてください!