※生きる養分、大好物のメロハー曲を紹介していきます!
アメリカのメロディアス・ロック ・シンガー、スコット・ウェンゼル(Scott Wenzel)が、1993年にリリースした1枚目のアルバム『Heart Like Thunder』の4曲目に収録。
日本では聞きなれないアーティスト名ですけど、ストリーミングに密かにアップされていましたのでご紹介しましょう~。スコット・ウェンゼルは、アメリカの老舗にしてその筋では有名なクリスチャン・メタル・バンド、ホワイトクロスの創設メンバーにしてリードシンガーとして、1985年から2018年まで在籍していました。
ホワイトクロスは、日本のクリスチャンメタルマニア?(いるんでしょうか)なら、勿論よく知る存在かと思いますが、一般的ではないでしょうね。当ブログでもまだ未紹介でしたので(汗)、ちかじか取り上げたいところです。
それはともかく、スコットはホワイトクロスでの活動と並行して、この初めてのソロ作を完成させました。ジャケットを覆いつくすほどにドーンと自分の顔写真で主張しまくっていますね(笑)。
アルバムではスコットに加え、各パートや制作陣にCCM系のアーティストや人脈が散見されますが、セイクレッド・ウォリアーのレイ・パーラのクレジットも。そして、ビリー・ヘラー(G)とマーク・ペンス(Key)は、クリスチャン・メロディアス・ハード・バンド、ファイターのメンバーなんですね~。
ファイターは、1992年リリースの『Bang the Drum』が良盤で、偶然買ったCDが素晴らしく当たりで、得をした記憶があります。そんなバック陣も相まってか、本ソロ作はホワイトクロスよりもメタル度は低め。優しいメロディに彩られたアリーナロック寄りの音楽性を標榜していて、曲のクオリティは上々で本家より良い出来かもしれません(汗)。
楽曲によってヘア・メタル、アリーナ/産業ロック、メロハー、AORと幅広く色合いが異なりますが、90年代半ばとは思えない80sライクなメロディアスさに拘っているのが嬉しいところです。
スコットのボーカルは個性的で、特徴ある声質からジョー・エリオット(時々スティーヴン・パーシー笑)を彷彿とさせ、必然的に楽曲でもデフ・レパードを想起する場面が多いでしょう。
今回ピックアップした「His Eyes」は、やさしさと哀感あるメロディが同居する、六花バラード調のメロディアス・ハード・ロック・チューンです!メロハー寄りの楽曲ですが、ヘア/グラムメタル系のバラード風味も感じられますね。スコットのクセのある入トーンと声質が、楽曲に絶妙なアクセントを加えています。
他にも良曲がいくつもあるので、隠れた良盤として通しで聴いてほしいですね!
ぜひ、一度聴いてみてください!