※古きを聴いて新しきを知る。遠い昔になった時代の楽曲を振り返ります!
イギリスのハード・ロック・バンド、クイーン(QUEEN)が、2024年10月25日にリリースした1枚目のアルバム『Queen I Collector’s Edition』のDisc1の8曲目に収録。
1973年にリリースされたロック史に燦然と輝くクイーンの記念すべきデビュー作『Queen I 』。約50年後となる今年、ブライアン・メイとロジャー・テイラー自らの意志による、最新のリミックスとリマスターを施した新装版が登場しました〜。
簡易版の2枚組、単体CDも後ほど発売されますが、6CD+1LP、豪華BOXに100ページ超のブックレット付という特大ボリュームのコレクターズ・エディションには、ライヴ、デモなど43曲もの最新ミックスを含む全63曲が収録されています。
日本盤は1500セット限定、価格33,000円(高っ!)ですので、長年のファンの方でも手が出なかった方々も多いでしょうね。こちら63トラックの音源だけは、ストリーミングで聴けるのでありがたいことです。
さて、クイーンのアルバムがステレオでマスター音源からリミックスされたのは初めてというだけに、大注目の2024ミックスの本編ですが、ストリーミング環境程度でもオリジナルとの差は歴然としていますね〜。オリジナルは聞き慣れているので、当時の劣悪な音質にむしろ愛着があるのは、いったん置いときましょう(笑)。
あのコンプがかかってゴチャッと押しつぶされたように集まっていた各パートが、キレイに分離されて、隠れがちだったフレーズが明確に耳に響いてきますね。ギターの音圧などは、逆に少し物足りなさがあるかもですが、ペランペランだったドラムの音に芯が入ったことで、重厚な躍動感が生まれましたし、その上に乗るフレディのボーカルやコーラスも綺麗に聴こえてきますね。
オリジナルになかった「Mad the Swine」がCDでは7曲目に加えられ、音作り、トラックリスト共に、当初メンバー達が望んだ形が約50年の時を経て、ついに再現されたわけですね。ブライアンのコメントを見るとその喜びもひとしおのようです。
個人的にはリマスターとかにはあまり価値を感じないんですが、昔のオリジナル音源をリミックスする企画は大好物ですね。何度も聴いてきたアルバムなのに新たな発見があり、とても新鮮な気持ちで触れることができるので、良い企画だなあ〜と改めて実感しました。ブライアンのインタビューを見ると、『QueenⅡ』でもまたやってみたいと語っているので、こちらも楽しみにしたいですね。
今回は最もメタルファン向きのロジャー作の激走ハード・ロックンロール・チューン「Modern Times Rock'n'Roll 」をピックアップしました!わずか2分弱で駆け抜けますが、ロジャーのハイトーンとドライヴしまくるバッキングが、ひたすらにクールな一撃となっています。
メタリカがカヴァーした「Stone Cold Crazy」と並ぶ、ハードサイドのクイーンを象徴する1曲ですね。オリジナルバージョンと比較しながら楽しんでほしいと思います!
ぜひ、一度聴いてみてください!
オリジナルはこちら!