※生きる養分、大好物のメロハー曲を紹介していきます!
デンマークのメロディアス・ハード・ロック・バンド、フェイト( FATE)が、2013年にリリースした7枚目のアルバム『If Not for the Devil』の2曲目に収録。
前回はフェイトの最新作をレビューしましたが、きちんとしたクオリティの作品にもかかわらず、なんだか煮えきらない思いがありましたので、今回は復活後の楽曲をいってみましょう〜。
永きキャリアを誇るフェイトですが、歴代のギタリストの個性の違いによって、その作風は一定の影響を受けてきたように思えます。
マティアス・エクルンドを迎えた『Scratch 'n' Sniff 』はその顕著な例でしたけど、現在のトーベン・エネヴォルドセンの活躍ぶりは、再結成後のフェイトが復権していく上で大きな役割を果たしたと言えるでしょうね。
トーベンが参加した第一弾の『Ghosts from the Past』も充実していましたが、第二弾
『If Not for the Devil』が実に素晴らしかったですね〜。現代風のヘヴィな音像をほんのり滲ませるカチッとしたサウンド作りと、北欧メロハーならではの透明感のあるメロディアスハードが見事に融合。「新しいのに懐かしい」絶妙な按配の音像を生み出してくれました。
数々の良曲の中で、テクニカルにメロディアスに躍動するトーベンのギターワークが見事で、完成度をぐんと引き上げてくれました。こうした復活組の多くに失望させられるケースも多いので、リリース当時は、どーしちゃったの?と、むしろ驚きさえ感じましたね〜。
今回はピックアップしたアルバムタイトルを冠した「If Not for the Devil」は、これぞ北欧メロハー!と言えるムードと醍醐味を味わえる、珠玉のメロディアス・ハード・ロック・チューンです!
イントロのマティアス・エクルンド風のリフ一発!でやられますけど、リードも含めトーベンの非凡なプレイアビリティとセンスを随所で感じさせてくれます。そして、シンガーのダグフィン・ヤンセンの北欧メロハー声(昨日も書きましたけど笑)が、ハーモニーのつけ方も含めて実にいいんですよね〜。
2023年にはフロンティアーズからリマスター盤が出ていますが、復活組の成功の好例として、永く楽しめる作品と言えるでしょう。
ぜひ、一度聴いてみてください!