※誰が聴いてもヘヴィ・メタル!な楽曲を紹介していきます!
スウェーデンのヘヴィ・メタル・バンド、 モルガナ・ルファイ(MORGANA LEFAY)が、1993年にリリースした3枚目のアルバム『The Secret Doctrine』の5曲目に収録。
今回取り上げるモルガナ・ルファイは、個人的になんとな~く記憶の片隅にあったバンドなんですが(汗)、確か日本盤も出てような?と思ったら、90年代の作品ががっつりビクターからリリースされてました。
スウェーデンのレーベル、ブラックマークレコーズを当時ライセンスしてたんですね~。90年代は80sに比べての暗黒時代といえど、日本では多くの海外バンドがライセンスによって国内盤としてリリースが続いていたわけです。
バンドの歴史を少し振り返ると、1986年にスウェーデンのボルネースでダメージ名義で結成され、1989年にアーサー王物語に由来するモルガナ・ルファイに改名。1990年に自主制作のデビュー作をリリースしました。
1992年には『Rumours Of Rain』を自主レーベルでリリース(のちにブラックマークから『Knowing Just as I』としてリリースし日本盤も出てます)。ここではさほど疾走感はないものの、スラッシュ・メタルのエレメント強めなサウンドを聴かせてくれます。
そして、日本では「最新の2nd」銘打ってリリースされたのが、『The Secret Doctrine』でした。これがメタリカの『Black Album』の影響下にあるサウンドで、よりヘヴィネスを重視して、サウンドクオリティもアップしたメタルを標榜しました。
1995年の『Sanctified』では当時隆盛したパンテラ風サウンドに急接近。途中リファイ名義での活動も挟み(ややこしい)、1999年のセルフタイトル作では、ラウドロック、オルタナに寄っていき、2007年までリリースを続けました。
日本で、正直モルガナ・ルファイの印象が薄いのは、パワーメタルともスラッシュ、ラウドともつかない、ころころ変わる中途半端な音楽性と、日本ではなかなか理解されにくい、歴史的な事象を取り扱ったテーマゆえかもしれませんね。
それでも流石にクオリティは十分なので、90年代半ばまでのアルバムをつまんで聴くと、それなりに楽しめる楽曲にも出会えるでしょう。今回ピックアップした「Paradise Lost」は、比較的疾走感も充分なメタリカ風味溢れるヘヴィ・メタル・チューンです!
というか、リフ、リズムパターンから全体の雰囲気まで、メタリカの「Through the Never」そっくりですよね(笑)。これぐらい開き直って近づけてるのは、むしろ潔くて嫌いじゃありません(笑)。
ぜひ、一度聴いてみてください!