※CDじゃなくても、ストリーミングで聴ける新作をご紹介します!
2024年10月10日、ドイツのスラッシュ・メタル・バンド、ピラカンダ(PYRACANDA)の約32年ぶり3枚目のアルバム『Losing Faith』がリリースされました。
すでに1か月近く経ってしまいましたが、、ジャーマン・スラッシャーのピラカンダが、まさかの帰還を果たし、最新作までリリースしました。実に30年以上ぶり!というのも凄いですね~。
当ブログでも80年代の音源をご紹介していましたが、当時の活動期間が1987年から1992年のわずか5年ほどの短命でしたので、音楽活動自体を再開するとは想像できず、ましてや小規模レーベルからとはいえ、新作が聴けるとは誰も思わなかったでしょう。
バンド自体は2019年に復活していたようで、すでに80年代当時と同じ程度の存続していました。
アーティスト写真を見ても全くわからないので(笑)ラインナップを調べてみると、ハンズィ・ネフェン(Vo)、デニス・ヴァウペル(G)、ディーター・ウィットベッカー(B)の3人は80年代当時のメンバーで、ドラムが2019年、もう一人のギターが2024年の加入となっています。
さて、肝心の音源の中身に注目しつつも、本当に30年ぶりで大丈夫?と少し恐々聴いてみましたが、意外にもさほどブランクや違和感を与えません。ザクザクしたスラッシーなリフとタイトなリズムに乗せて、しっかりメロディを歌い上げるボーカルスタイルも、デビュー作のイメージを踏襲しています。
オープニングで心を掴まれたものの、曲が進むとスラッシュだからこその疾走感やギターの刻みも大人しくなり、ボーカルが歌える分、ミッドテンポの楽曲だと普通の正統派やパワーメタル勢のような印象すら受けます。
但し、そこまでメロディ扇情度が高くないので、次第に大人しくなりテンションが下がっていく点が気になりました。勿論スラッシーなチューンも盛り込まれていくんですけど、デビュー作でお気に入りだった破天荒なエナジーや激走感はさほど感じられず。。。
若さゆえのテイストだったのは理解できるんですけど、ちょっと成熟したスラッシュというにも大人しい音像で、もう少し弾けてほしかったのが正直な印象でした。長かったブレイクゆえかもしれません。
とはいえ、ロゴマークも当時のままに、奇跡の復活(大げさ?)を遂げてくれたわけですから、まだまだやれそうな雰囲気も漂わせてますし、ライヴも含めて活動を続けてほしいものです。
今回はアルバムのオープニングを飾る「Don't Wait for」をピックアップしました!適度な疾走感を持った、ピラカンダらしさを詰め込んだ安心のスラッシュ・メタル・チューンに仕上がってます!今回は日本盤未発売ですけど、普通にリリースしてもおかしくないレベルでしょう。
聴いてほしい度
73%
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