※CDじゃなくても、ストリーミングで聴ける新作をご紹介します!
2024年11月06日、アメリカのヘヴィ・メタル・バンド、インペリテリ(IMPELLITTERI)の約6年ぶり12枚目のアルバム『War Machine』がリリースされました。
ちょうど2カ月ほど前に、先行曲をレビューしたクリス・インペリテリ率いるインペリテリ最新作のフル音源が到着しました~。
日本盤CDのデラックス・エディションには、ストリーミング未解禁の90年代に行われた日本公演のオフィシャルブートレッグが附属してるとのことで、ちょっとだけですけど(笑)購買欲が湧きますね~。
正直、通常のインペリテリの新作だと、そこまでテンションが上がらないはずなんですが(笑)、ドラムにポール・ボスタフ参加!という展開は激アツでしたし、先行曲も良かったので早速本編を聴いてみました~。
初聴としては、2024年に発表されたとは思えないほど、どこを切ってもインペリテリらしさ満載!のヘヴィ・メタルで埋め尽くされています。ここまでリフに次ぐリフとギターオリエンテッドな楽曲で推し通す、正統派メタル超ど真ん中の作品は、今や絶滅品種並みの貴重さでしょう。
クリスは今年で60歳ですか~。とても還暦とは思えぬ光速ぶりですよ。年齢を重ねての味わいなど皆無(笑)。盟友ロブ・ロックを従えた、あくまでもバンドありきのうえでの変わらぬギタースタイルと音楽性は、独裁の道を突っ走りまくるイングヴェイとは別のやり方で好感が持てます。
ただし、これは今に始まったわけじゃないですけど、、リフや曲自体のパターンの引き出しの少なさとマンネリ化は否定できず、、、1曲目の「War Machiine」とMVにもなった「Wrathchild」なんかは、続けて交互に聴いてみると全く聴きわけがつきません(汗)。
強靭な声を持つロブといえども、ややハイトーンの音域にも限界が出てきた感があり、歌メロが比較的凡庸なのも気になります。また、ポールのドラミングがどっしり重たい分、逆にかつてのような軽快さを持った疾走感はありませんね。
そうした気になる点が幾つもあるものの、前述したように、2024年にここまで頑固に何の変哲もない、良い意味での”ただのヘヴィメタル”を奏でてくれるのは貴重ですし、クリスやロブには曲がらずに(言われなくてもやってくれそうですが笑)、この道を突き進んでほしいものです!
今回はアルバム後半に収められた「Light It Up」をピックアップしました!重々しく疾走していく楽曲が多い中で、アメリカンなテイストも感じる軽快なリフとリズムによるメタルで、アルバムでのアクセントになっています。
聴いてほしい度
82%
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