※CDじゃなくても、ストリーミングで聴ける新作をご紹介します!
2024年10月11日、スウェーデンのメロディアス・ハード・ロック・プロジェクト、レイディオアクティヴ(RADIOACTIVE)の約2年ぶり6枚目のアルバム『Reset』がリリースされました。
当ブログは新作紹介をさほど重視せずまったり更新してますが、ここのところ、メロハー系の注目新譜が続々登場しているので、今週は少しまとめて取り上げていきたいと思います。
スウェーデンが誇るギタリストであり、ソングライター、プロデューサーとしてもお馴染みのメロハーマスター、トミー・デナンダー。様々なアーティストや作品で多彩に活躍するトミーですが、90年代初頭にスタートして、2001年のデビュー以来音源のリリースを重ねる、彼のライフワークといえるメロハープロジェクトが、このレディオアクティヴです。
トミーは、作品毎にさまざまなアーティストを集めてトータルに作品をプロデュース。自らもソングライティングと演奏をこなし、MTMからフロンティアーズにレーベルが変遷する中で良質なメロハー作品を生み出し続けていますが、今作ではアルバムのアートワークも手掛けていますね。
注目の今回のゲスト陣は、シンガー陣にメロディアスなロックを歌わせるに相応しいロビン・マッコーリー、ジェフ:パリス、メッカのジョーイ・ヴァナ、そして個人的には嬉しい参加のジム・ジッドヘッドらを迎えています。
今作のリードトラックは「Reset」で、Apple MusicでMVを観ることができます。メロハーとは方向性を異とする、陰影のある重々しいメロディの楽曲ですが、映像を確認すると、ウクライナ等で続く戦争をテーマにしたシリアスな内容であるのが理解できるでしょう。この曲はロビンが歌唱しており、ベースにトニー・レヴィンのクレジットが確認できます。
基本的に80sライクでメロディアスなハード・ロックが息づく作風なのは間違いありませんし、十分クオリティの高い作品に仕上がっているものの、トミーのキャリアや多彩な引出しがでてしまうからか、楽曲の作風にもそれなりに幅があり、わかりやすいメロハー一辺倒ではないのも事実。
それゆえに、メロディの強いフックや、北欧メロハーらしい爽快感や透明感ばかりを求めると、多少肩透かしを食らうかもしれません。前述のメッセージ性の強い「Reset」はともかく、ジム・ジッドヘッドが参加しているならば、もう少し王道の後味爽やかなメロハー/AORで全編を埋め尽くしてほしかったですね~。
今回はアルバム2曲目の「Shame On You, Shame On Me」をピックアップしました!ジェフ・パリスがボーカルを務める楽曲で、キャッチーでフックの強いメロディが乱舞。トミーに期待したい珠玉のメロハーワールドが展開されています!
日本盤CDも出るようですが、ストリーミングで聴ける時代に2か月遅れとは。。。
聴いてほしい度
80%
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