※思わず一人モッシュしたくなる!スラッシュ / デス・メタル系を紹介していきます。
ドイツのスラッシュ・メタル・バンド、ソドム(SODOM)が、1992年にリリースした5枚目のアルバム『Tapping The Vein』の1曲目に収録。
2年前の2022年にはバンド結成40年ということで、アニバーサリーイヤーの記念アルバムをリリースしたソドムですが、今年11月に、32年前(中途半端だなあ~)にリリースされた『Tapping The Vein』のリイシュー盤が唐突に登場しました。謎のリイシュータイミングですが、長らく廃盤状態だったようなので、カタログを揃える意図もあったんでしょう。
『Tapping The Vein』リリース当時の90年代初頭は、スラッシュ勢にもサウンド面の変化兆しが顕著になった頃でしたが、ソドムはギタリストを弱冠21歳というイケメン長髪のアンディ・ブリングスに交代。トム・エンジェルリパー(Vo,B)、クリス・ウィッチハンター(Ds)とともにブラッシュアップしたスラッシュ・トリオで本作を作りあげました。
若き才能が新たに加わった結果、原点回帰といえる激速スラッシュに、重さと激しさがさらに加味されてエクストリームさを増した音像は、ある意味デスメタル的とも言えるテイストすら醸し出していました。
この頃、91年10月初来日公演を観ましたが、その猪突猛進に突っ走りまくるショウは、ジャーマンスラッシュのリアルな初体験と言えるものでしたね~。
今回ピックアップした「Body Parts」は、オープニングを飾るに相応しい、ソドムの真骨頂を凝縮した、激速&激烈なスラッシュ・メタル・チューンです!
まあ、イントロからエンディングまで、とにかく、けたたましくうるさいこと!(笑)。今聴いてもお腹いっぱいですけど、当時はとんでもないインパクトを受けました。御大トムはもちろん、崩壊寸前で突っ走るクリスのスリリングなドラミングが最高の味を醸し出してます。
そして、アンディのギターこそ最重要ポイントでしょう。プレイもさることながら、ハリス・ジョーンズと作り上げたノイジーかつジャリジャリに歪んだギターサウンドが凄すぎ!リフに加えてギターソロも必聴!こんなにうるさくアホな(褒めてます)ソロの入り方は聴いたことありません(笑)。終始聴覚を刺激されまくりですね。
今回のリイシューでは、2つの新ヴァージョンで聴けますが、音の分離とバランスが良くなったものの、やはりオリジナルの異常に尖った音作りには勝てません。当時クリスは「もうギタリストは二度と変わらない」といいつつ、アンディはのちに脱退しましたが、もう一度だけ一緒にやってほしいなあ。
ぜひ、一度聴いてみてください!
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