※誰が聴いてもヘヴィ・メタル!な楽曲を紹介していきます!
ドイツのヘヴィ・メタル・バンド、 モブ・ルールズ(MOB RULES)が、2002年にリリースした3枚目のアルバム『Hollowed Be Thy Name』の10曲目に収録。
ストリーミングのおススメにモブ・ルールズ『Celebration Day (30 Years Of Mob Rules)』というアルバムが出てきまして、まだ感覚的に最近のバンドくらいに思ってたんですけど(汗)、もうデビューして30年も経ってたんですね~。歳は取りたくないものです(笑)。
ということで、1994年に結成が遡るモブ・ルールズは、日本では(海外でも?)お世辞にもメジャーな存在ではないものの、実直に良質なメロディックなパワー・メタルを奏で続けている、ベテランのジャーマン・メタラーのひとつです。バンド名はブラック・サバスの名曲を冠していますが、そうしたヘヴィな印象には結びつかないでしょう。
現行メンバーは専任の鍵盤奏者とツインギターを擁する6人編成ですが、結成以来、一貫して在籍しているのは、シンガーのクラウス・ダークスだけですね。結成してからはピンククリーム69を始めとしたオープニングを務めるなどライヴ活動を重ね、1996年に自主制作のミニアルバムを完成。
そうした動きが認められて、1999年にはメロパワ、メロスピマニアにはお馴染みのリム・ミュージックと契約。1999年にリリースされたのがデビュー作『Savage Land』でした。ここでは未完成ながらもデビュー作とは思えない、堂々としたメロパワを披露しました。
さらにはヴァッケンへの出演を実現しながら、新世紀にはいった2000年には2枚目の『Temple of Two Suns』をリリース。ヘヴンズ・ゲイトのトーマス・リトケらをゲストに迎えた本作ではレベルアップし、日本でもメロパワマニアの評判を呼びます。
そして、スティームハマーSPVに移籍しての第一弾が、日本デビュー作にもなった3枚目『Hollowed Be Thy Name』でした。よりキャリアを重ねて落ち着きと貫禄が出てきた作風で、鍵盤を効果的に使った劇的でメロディックなパワー・メタル作に仕上がっています。
ここでは、レイジのピーヴィーや元ハロウィンのローランド・グラポウといった、ジャーマン・メタル・シーンの先輩がゲスト参加。彼らへの期待の高さが伺えますね。内容が良いので、つくづく太陽に顔を描いたような(笑)、ジャケのイラストがつくづく勿体ないですね~。
今回ピックアップした「Way of the World」は、アルバムのラストを飾る、劇的なメロディック・パワー・メタル・チューンです!ローランドがゲスト参加していますが、ジャーマン・メタルの流儀に忠実なソングライティングとアレンジが胸を打つ佳曲ですね~。前述の30周年ベストでは1曲目に収録されているのも納得です。
全作品ではないですが、ストリーミングで大半が聴けますので、過小評価されている彼らの作品に触れてほしいですね!
ぜひ、一度聴いてみてください!