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【新作レビュー】パリス(PARIS)『Hungry 4 Action』

※CDじゃなくても、ストリーミングで聴ける新作をご紹介します!

 

2024年10月18日、フランスのメロディアス・ハード・ロック・デュオ、パリス(PARIS)が、4枚目のニュー・アルバム『Hungry 4 Action』をリリースしました。

 

今月はメロハー系の新譜レビューを強化していくつかご紹介してきましたが、まだまだありましたので、もう1枚いってみましょう〜。決してブームという訳でもないですし、音楽シーンのトレンドになるわけではないんでしょうが、新たな良質のメロハーが2024年にも生み出され続けているのは、素直に喜びたいところですよね。

 

このパリスはその名の通り、フランス発のメロハープロジェクトで、フランス人のキーボードと、前作まではボーカルを担当するフレデリック・デチャヴァンヌと、ギター、キーボード、バックボーカルを担当するセバスチャン・モンテの2人が中心になっています。

 

2013年にアヴェニュー・オブ・アリエスから『Only One Love』でデビュー。2016年にはメロディック・ロック・レコーズから2枚目の『The World Outside』、さらに2021年にはAOR HEAVENから3枚目の『50/50』と、レーベルを変えながらも、質の高いメロハー作品をコンスタントにリリースしてきました。

 

これら3枚の過去作はストリーミング解禁になっていませんが、今回、イギリスのAOR Blvd Recordsからリリースされた最新作『Hungry 4 Action』は、早速ストリーミング解禁されています。

 

このレーベルはニューマン人脈ですけど、以前、デヴィッド・フォーブスの楽曲をご紹介してました。

日本には中々流通しないレーベルのようですけど、良質な作品を扱っているので要チェックの存在ですね。

 

さて、これまでもメロハーマニアの琴線に触れる音楽を生み出してきたパリスですが、今回はシンガーに、ボブ・カティオニスでお馴染みのバンド、アウトラウドのシンガー、チャンドラー・モゲルが参加。情感豊かな熱き歌唱で、良質のメロディを伝える重要なパートが一気に強化され、さらにクオリティを上げてきました。

 

フレドリックとセバスチャンの中核部分も、変わらず極上のメロハー楽曲を次々と生み出しており、その才能の高さが伺えます。デュオ2人を支える制作陣も、ニューマンのスティーヴ・ニューマンがプロデュース、ベースとドラムもニューマンのメンバーが担当。さらに、筆者の大好きなワーク・オブ・アートでお馴染みのロバート・サールもギターでゲスト参加しています。

 

メロハー職人らによる盤石の体制で作られただけに、サウンドプロダクションも含め、モダンになり過ぎない80sテイストを滲ませた、古き良き王道かつ快活なメロハー佳曲を満載!オープニングからエンディングまで、安心して珠玉のメロハーワールドに身を委ねることができるでしょう。

 

全体に押しなべて良いので、逆にコレ!といった決め曲に欠ける点は否めませんが、贅沢な悩みかもしれません。それにしても、フロンティアーズものなら微妙な作品でも(汗)日本盤が出てるのに、このクオリティで現時点では日本盤化の予定なしとは。。。

 

今回はアルバム5曲目に収められた「Back To The Eighties」をピックアップしました!80年代への郷愁を必然的に誘う歌詞と曲調ですよね。こういうのを聴くたびに、80年代の全てが懐かしく感じてしまいます(笑)。

 

聴いてほしい度

87

ピックアップ曲はこちら!

Back to the Eighties

Back to the Eighties

  • Paris
  • ロック
  • ¥204
  • provided courtesy of iTunes

アルバムはこちら!

Hungry 4 Action

Hungry 4 Action

  • Paris
  • ロック
  • ¥1528