※80年代中心にハマりまくったジャパメタあれこれを紹介していきます!
日本のハード・ロック・プロジェクト、虹伝説(Niji Densetsu)が、1998年にリリースしたアルバム『虹を継ぐ覇者 / A Tribute To Rainbow』の9曲目に収録。
虹伝説といっても高中正義じゃなくて(笑)、ジャパメタのレインボー・トリビュートの方を今回はいってみましょう~。
80sのジャパメタ勢にとっては冬の時代となった90年代に、雪解け到来のきっかけを与えたトリビュート企画モノ。以前コージー・パウエルのトリビュートをご紹介しましたけど、虹伝説はジャパメタアーティスト達によるトリビュートの大本命として話題になりました。もう25年以上前になるんですね~。
企画の中心となったのは、リッチーからの影響で言わずと知られる、プレシャスで活躍した梶山章(G)で、アンセムの森川之雄(Vo)、マンドレイクルート人脈から加瀬 竜哉(B)、内田 雄一郎(B)、アース・シェイカーの永川 敏郎(Key)、テラ・ローザの 岡垣 正志(Key)、アース・シェイカーの 工藤 義弘(Ds)と、いかにもレインボーが好きそうなメンツが集結。さらに、本家からジョー・リン・ターナー(Vo)、デイヴ・ローゼンタル(Key)がゲスト参加して華を添えています。
結果として、不遇な時代のうっ憤を晴らすように、どのカヴァー曲もオリジナルに敬意を表したアレンジながらも、激アツ度200%増しのハードな演奏と歌で迫ります。日本のメタル系アーティストの器用さと能力の高さを知らしめることにもなりましたね。
彼らにしても、ルーツとなった音楽を改めてコピー、トリビュートすることで、アーティストとしてのモチベーションを保ち、原点を見つめ直すきっかけにもなったでしょう。そして、2000年以降に彼らが再評価されて、シーンに戻っていくことに繋がったのも大きいですよね。
こうしたトリビュートモノを、オリジナルと比較するのはナンセンスで、素直に楽曲の良さやメンツの組み合わせを楽しめればいいと思いますけど、選曲の妙も大事ですよね。「All Night Long」とか定番過ぎて食指が動かず、個人的にはオッ!となった「Drinking With The Devil」をピックアップしました!
『Street of Dreams』の収録曲ですが、洗練されたイメージのアルバムの中に、密かに収録された疾走感のあるコテコテ様式美ハード・ロックで、隠れた名曲的な位置づけですよね。ここでは森川がジョーとデュエットしてますけど、いい感じにガナリ合って半端ない熱さ!最後のクドーによるコージー風のドラムソロもいいですね。
ぜひ、一度聴いてみてください!