※まさにHM/HRの黄金時代、80年代を彩った楽曲を振り返ります!
アイルランドのハード・ロック・バンド、シン・リジィ(THIN LIZZY)が、1983年にリリースした12枚目のアルバム『Thunder and Lightning』の6曲目に収録。
今週から来週にかけては、ジョン・サイクスがキャリアの中で残した楽曲から、断続的にご紹介しています。
サイクスは、前回ご紹介したタイガース・オブ・パンタンからオジー・オズボーンのバンドへの加入を目指してオーディションを受けたものの、オジーとのワークは叶わず。。それでもサイクスの才能に目をつけたシン・リジィに加入し、その第一弾にして唯一のスタジオ作をして送り出されたのが本作でしたね。
以前のコラムで取り上げたタイトル曲や「Cold Sweat」といった名曲での名演を通じて、サイクスは当時低迷していたシン・リジィを、文字通り完全蘇生させる大仕事をやってのけたわけです。
アルバム全編に漲る緊張感とエナジーは半端なく、サイクスのキャリア史上最高といっても良い凄まじいギタープレイを次々と連発!それに触発されたフィル・ライノットを始めとする各メンバーのプレイも、別人のように熱いものになっていますね。
前述した有名曲のインパクトはやはり大きいですが、サイクスの訃報の後に聴き直して見ても捨て曲なしのもの凄いHM/HR作品であることを、改めて実感させられました。今回はその中から敢えて、Spotifyの再生数がアルバム中で一番少ない「 Someday She Is Going To Hit Back 」をピックアップしました!
比較的アップテンポの跳ねるようなリズムでグイグイ押していきますけど、シン・リジィでもありそうでない曲調がかなり魅力的なんですよね。メロディやコードテンションが実にスリリングで、メタルなのにちょっとした映画音楽の如き、一大スペクタルな感覚を味わせてくれます。
そして、弾きまくるサイクスに触発されたように繰り出される、ダーレン・ワートン(Key)の強烈なキーボードソロと、ブライアン・ダウニー(Ds)の突っ込みまくる手数の多いドラミングは、まるで火が出るような熱さ!楽曲のユニークさとプレイの素晴らしさから、隠れた名曲と言っても過言ではないでしょう。
サイクスがシン・リジィに与えた影響力の大きさを、改めて味わいながら聴きたいですね。
ぜひ、一度聴いてみてください!
