※これぞ80s!のイメージなヘア/グラム/LAメタル/R&R系を紹介していきます。
ドイツのハード・ロック・バンド、ヴァンプ(VAMP)が、1989年にリリースした1枚目のアルバム『The Rich Don't Rock』の4曲目に収録。
今回は日本のロックバンド「ヴァンプス」ならぬ、ジャーマンメタラーの「ヴァンプ」をいってみましょう。1985年にベートーベン生誕の地で知られるボンで、リコルフ・クロス(G)ら3人で結成されたヴァンプ。翌年にはドイツに駐在していたアメリカ人のトム・ベリーニをシンガーに迎え、ラインナップが完成します。
バンドは数曲のデモを制作しますが、ジャーマン産ながらもアメリカンな要素のあるHM/HRで注目を集めました。この辺りはやはり、シンガーにトムを迎えた効果が大きかったんでしょうね。その甲斐もあって、1987年にアトランティックレコードとの契約をめでたくゲット。ジャーマン勢でアメリカのメジャーレーベルと直接契約をした、恐らく最初の例とも言われていますね。
プロデューサーには、VOWWOW等でお馴染みのトニー・プラットを迎え、オランダとイギリスのスタジオでレコーディングを敢行。満を持して、80年代も終わろうとする1989年9月のタイミングにリリースされたのが本デビューアルバムでした。
完成した作品は、サウンドプロダクション、楽曲、メンバーのパフォーマンスともに、さすがメジャーというクオリティで、アメリカのヘアメタル勢と比較しても遜色なく仕上がりました。その中にもジャーマン産らしく、カラッとし過ぎない重厚なメタルテイストも感じられ、ボン・ファイア辺りの音作りを想起させますね~。
今回ピックアップした「Shout」は、アルバム中でもっともキャッチーでメロディアスな要素を注入したハード・ロック・チューンです!メロディもフックがあって覚えやすいですし、ハードエッジなギターが心地よくメタル度を増しています。コーラスワークやトムの伸びやかパワフルなハイトーンが気持ちよく、アメリカのバンドと言われても信じちゃいそう。
メディアからのアルバムの評判も良く、順風満帆に見えたヴァンプですが、アトランティックの期待したセールスを得られず、1990年には早々に契約を切られて、たった1枚の本作を残して解散。2000年代に再結成を試みたようですが、2015年にリコルフが亡くなり実現しませんでした。
それにしてもサウンド、ルックスともに十分及第点で日本で受けそうなバンドなのに、当時日本盤すら出ていないとは一体。。改めて再評価したい1枚、バンドですね!