※誰が聴いてもヘヴィ・メタル!な楽曲を紹介していきます!
フィンランドのヘヴィ・メタル /ハード・ロック・バンド、ゼロ・ナイン(ZERO NINE)が、1988年にリリースした6枚目のアルバム『Voodoo You』の1曲目に収録。
ヘヴィメタルが「国民的な音楽」として浸透するなど、今や世界有数のメタル大好き国家として日本でも広く認識されているフィンランドですが、クーサモ出身のゼロ・ナインは、日本盤未発売で知名度もないものの、フィンランドのメタルシーンの黎明期を飾った重要バンドのひとつです。
ゼロ・ナインの結成は1978年にまで遡ります。キャリアを積む中で頭角を現し、1980年にシングル「Down the Line」を発表し、フィンランドのレヴィラーティなるテレビ音楽番組の企画で優勝。これで注目を集めたことで1982年にデビューアルバム『Visions, Scenes and Dreams』をリリースしました。
ディープ・パープル風の伝統的なハード・ロックを奏でたこのアルバムが、本家のイアン・ギランの耳に留まり、なんとギランのプロデュースが実現。畳みかけるように同年にセカンド作『Blank Verse』も送り出しました。実際にはギランの協力は限定的だったようですが、それでもパープル系の古き良きハード・ロックを聴かせてくれます。
ゼロ・ナインは80年代中期も精力的に音源制作を重ねました。ストリーミングでも聴ける1984年の北欧メタルコンピ『Scandinavian Metal Attack』には、オズ、トラッシュ,バソリーらとともに収録され、黎明期の北欧シーンの重要バンドであることが伺えますね。
そして、80年代最後にリリースされたのが本作『Voodoo You』でした。ここでは洗練されたとまではいかないですが、より時代に合わせたハード・ロックにアップデート。音楽性の振り幅も大きい中で、これといった決め曲がないのも事実ですけど、良質なHM/HRを聴かせてくれます。
今回ピックアップした「Total Blackout」は、ゼロ・ナインの楽曲の中でも最もパワーと疾走感にシフトさせたヘヴィ・メタル・チューンです!中間部の多少クラシカルな決めフレーズも良いですし、すでにベテランらしい安定感のあるメタルは安心して聴けますね~。
国内では有名バンドのライヴのサポートも行いつつ、90年代に入っても活動を継続。休止期間も挟みながらも、2000年代にも新作をリリースするなど、メタル大国でのベテランの意地を見せています。
ぜひ、一度聴いてみてください!
