※CDじゃなくても、ストリーミングで聴ける新曲をご紹介します!
アメリカのハード・ロック・シンガーソングライター/ギタリスト、サミー・ヘイガー(SAMMY HAGER)が、新曲「Encore, Thank you, Good Night」を4月25日に公開しました。
昨年の来日公演で超グレイトなショウを披露してくれたサミー・ヘイガーから、ジョー・サトリアーニ(G)との共作で、ジョーに加えてマイケル・アンソニー(B)、ケニー・アロノフ(Ds)という来日時のメンバーでレコーディングされた新曲が届きました~。
突然発表されたこの新曲、サミーがエディ・ヴァン・ヘイレンの没後に見た、エディに関する夢にインスパイアされて生み出されたんですね。ヴァン・ヘイレンとして栄光の時代を共にしたエディへの感謝と祝福を表現した1曲のようです。
変に湿っぽいムードはなく、サミーがエディらとともに80s・90sに生み出したヴァンヘイレンのサウンドテイストを、見事なまでにどストレートに現代に蘇らせた曲調になっています。冒頭から炸裂するジョーのエディ流儀のタッピングプレイからして、一気にあの良き時代の空気感に引き戻してくれますね~。
サミーの齢を全く感じさせないパワフルなボイス、マイケルのお馴染みの甲高いコーラス、抜けの良いタイトなアーロンのドラミングと、アメリカンハードの醍醐味とハイエナジーに満ち溢れた、ヴァン・ヘイレン風味のエッセンスを凝縮しています。
同時にMVも公開されApple Musicにもアップされています。エディの記憶を思い起こさせる演出の映像をみると、多少おセンチな気持ちにもなるものの、元気いっぱい溌剌なパフォーマンスをするサミー達の姿を見れば、ヴァン・ヘイレンのファンならずとも理屈抜きで楽しめることでしょう。
そんな嬉しいリリースにちょっとばかり影を落とすように、サミーのローリングストーン誌での最新インタビュー記事がニュースになっていました。かれこれ20年以上話していないというアレックス・ヴァン・ヘイレンとの確執についての内容で、例のアレックスの著書「Brother」にもヘイガー期は完全オミットされてましたからね。
記事によると、原因はいくつかあるようなんですが、そのひとつが90年代にヴァン・ヘイレンのメンバー4人で設立した飲食関連の企業「Cabo Wabo」をサミーがその後引き継ぎ(サミーいわく立て直し)、個人で利益を得たこと。
また、アレックス自身が近年の健康問題で、思うような音楽活動が継続できなかったのに対し、サミーやマイケルの活動ぶりを見て苛立っているのでは、という要因も語られていました。
本来であれば、エディがいなくなったことでお互いが歩み寄り、両者が和解できれば理想的だったんでしょうが、現実にはより問題が表面化してしまったのは残念な限り。何よりエディ自身が草葉の陰で、この状況を悲しんでいるように思えてならないですよね。。
そうした気になるニュースもありますけど、最高のトリビュートソングとしての楽曲に罪はありませんし、ヴァン・ヘイレンのファンとしては、この音源を素直に楽しんでエディを偲びたいと思います!
聴いてほしい度
88%
MVはこちら!