※生きる養分、大好物のメロハー曲を紹介していきます!
アメリカの女性メロディアス・ロック ・デュオ、ヴィーナス・アンド・マーズ(VENUS & MARS)が、1994年にリリースした1枚目のアルバム『Grand Trine』の10曲目に収録。
メロハーには複数のアーティストによって発表された良曲が幾つもありますけど、「Someday You'll Come Running」は、そんな楽曲のひとつといえるでしょう。筆者は以前のコラムで英国メロハーバンド、FMの名盤『Tough It Out』収録のヴァージョンをご紹介していました(こちらは「Someday」というタイトルでしたね)。
他にもマーク・フリーのソロ作、アメリカのメロディアス・ロック・バンド、エアクラフトのアルバムにも収録されました。
これらのアルバムで耳にするたびに「アレ?このメロディ聴いたことある!」となったわけですが、この名曲は女性ソングライターのロビン・ランダルと、その母親のジョディス・ランダル、加えて日本でも人気を博したAORシンガーソングライターのトニー・シュートによる共作でした。
そしてこのヴィーナス・アンド・マーズは、ロビン(Key)とダイアナ・デヴィッド(Vo)による女性デュオなんですね。ランダル親子は有能なソングライターとして、前述の「Someday」のみならず、スターシップやハートをはじめとしたアーティストに曲を提供してきましたが、ヴィーナス・アンド・マーズの作品も当然、自身による楽曲で構成されています。
アルバム自体はハードさは抑え目で、メロハーというよりソフトでナチュラルなテイストを滲ませたメロディアスなロック作に仕上がっています。煌びやかな派手さこそないものの、心に染み入る良質なメロディで埋め尽くされていますね。
それでも群を抜いた出来なのが、今回ピックアップしたセルフカヴァーによる「Someday You'll Come Running」です!哀感溢れるメロディと鮮烈なサビメロのフックの強さは、メロハー屈指の名曲といっても過言ではないでしょう!
エモーショナルな声質によるダイアナの魅惑のボーカルパフォーマンスも見事ですし、転調やアレンジの妙も改めて実感させられます。FM等、提供アーティストのバージョンと聴き比べるのも面白いところ。
本デビュー作は日本未発売でしたが、98年の2枚目『New Moon Rising』は日本盤先行発売に。こちらも良質なメロディアス・ロック作でストリーミングで味わうことができます。ジャケはのちの輸入盤の方が断然良いですね(笑)。
ぜひ、一度聴いてみてください!
