※CDじゃなくても、ストリーミングで聴ける新作をご紹介します!
2025年6月6日、カナダのハード・ロック・バンド、トライアンフ(TRIUMPH)のトリビュートアルバム『Magic Power : All Star Tribute To Triumph』がリリースされました。
カナダが世界に誇るレジェンダリーなハード・ロック・トリオ、トライアンフ。多くの有名アーティストがこぞって参加した、恐らく初?となるトリビュート作品が登場しました~。
本国ではジュノー賞で殿堂入りするなど、名実ともにカナディアン・ロックの英雄として君臨するトライアンフですが、80年代の全米マーケットも席巻し、世界的な人気を博してきたのは周知の通り。一方で日本はというと、当時から過小評価されたままで来日公演も実現せず(リックだけプロモ来日しましたね。。)、その温度差が埋まることはありませんでした。
今回のトリビュート作も現時点で日本盤CD化すらされないようで、、まあトライアンフ本体の人気を考えると仕方ないんでしょうけど、なんだか寂しい限りですね。。同時にスルーされるのが勿体ないと思わせるくらい、豪華なアーティストが結集しています。
ザっと列挙していくと、、、シンガー陣はセバスチャン・バック、ジョーイ・ベラドナ、ミッキー・トーマス、ディー・スナイダー、ローレンス・ガーワン、ディーン・カストロノヴォ、ジェフ・キース、ジェイソン・シェフ、ナンシー・ウィルソン、ジャック・ブレイズ他、有名アーティストがズラリ並んでます。
バック陣もギターがスラッシュ、フィル・X、アレックス・ライフソン、バンブーフット、ポール・ギルバート、ニタ・ストラウス、レブ・ビーチ、ジョエル・ホークストラ他、ベースがトニー・フランクリン他、ドラムがケニー・アロノフ、トミー・アルドリッチ、ブライアン・ティッチー他、こちらもなかなかに面白い顔ぶれ。
楽曲ごとにこうしたアーティストが組み合わさって、トリビュートが構成されています。メンツだけ見ると日本盤を出してもよさそうな感じがしますけど、いかにトリビュートとはいえ、そもそもトライアンフのカバーでは厳しい判断なんでしょうね。。
今回のプロジェクトは、ガンズ他、80年代に数多の名盤を手掛けてきたプロデューサー、マイク・クリンクの発案によるとのこと。マイクの人脈によってこれだけのメンツを揃えられたんでしょう。彼自身はライナーノーツを執筆し、数曲プロデュースも担当しています。
トリビュート作では演者達が、いかにその対象アーティストに敬意を表しているかによって、出来不出来が大きく左右されがち。その意味でいうと本作は、丁寧かつ熱量を持って再現される楽曲を聴くだけで、トライアンフに対する心からのリスペクトが感じ取れます。
各シンガー陣に加え、バックを務めるアーティスト達も含め、それぞれ持ち味を発揮したパフォーマンスでトライアンフの名曲群を紡いでいきます。どのヴァージョンもオリジナルの良さを活かしつつ、新たに個性的な味わいを加えているのもいいですね~。
トライアンフの1976年のデビュー作の冒頭「24 Hours A Day」に始まり、本編は同じくデビュー作の「Blinding Light Show」で終わる構成も俊逸。間を飾る名曲群の選曲も過不足無く、ハード・ロックを起点に、トリオながら時代によってレンジの広い音楽性を奏でてきたトライアンフの魅力を端的に伝える、良質なトリビュート作と言えるでしょう。
個別のアーティストが好きで、そもそもトライアンフに興味がない方々の耳に届くのならば、トライアンフのオリジナル・ヴァージョンもストリーミングで辿ってほしいですね。
今回の1曲はアルバムのタイトルにも冠された「Magic Power」をピックアップしました!1981年の5枚目『Allied Forces』に収録された代表曲のひとつですが、哀感あるメロディと希望が広がっていくような解放感が交錯する展開が素晴らしく、いつ聞いても心にじんわりと感動を運んでくれます。ここではアンスラックスとは全く異なるイメージのハイトーンボイスで、ジョーイ・ベラドナが丁寧に歌い上げています!
聴いてほしい度
86%
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