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【楽曲紹介】ブラック・サバス(BLACK SABBATH)「Paranoid」

※何度聴いたかわからない!HM/HRの定番曲を改めてご紹介していきます。

 

イギリスのヘヴィ・メタル・バンド、 ブラック・サバスBLACK SABBATHが、1970年にリリースした2枚目のアルバム『Paranoidの 2曲目に収録。

 

ブラック・サバスのオリジナル・ラインナップによる最後のライヴ『Back To The Beginning』が終わって早1週間経ちました~。幸運にも現地で見た日本人のファンもいるでしょうけど、配信で堪能した方々が大半でしょう。世界で約500万人!がみたとのことで、日本ではどれくらいだったんでしょうか。世界中のメタルファンの7~8割くらいは見たような感覚がします。

 

筆者も配信で生観戦しましたが、ネット上にタイムテーブルが出ているのを知らず(汗)、夜23時からひたすら観戦し続け、途中でタイムテーブルの情報に気づいて、オジーブラック・サバスが朝方に出ることを知ることに(笑)。

 

今更寝るわけにはいかず、TOOL辺りでは仮眠という名の寝落ちをしつつ、、スレイヤーの朝方の爆音にたじろぎ(笑)、ウトウトしてハッと気づけばメタリカやオジーがすでに熱演を始めていたという、、、失態を繰り返しつつ何とか朝まで完走しました。翌日寝不足そうな人がいたら、この配信を見てた人が多かったかもしれません(笑)。

 

すでにアーティストによる後日談もたくさんでていますし、今さらライヴレポートするものではありませんが、結果として4300円の配信チケットが安いと思えた、ヘヴィ・メタルにとっての歴史的なイベントになったのは間違いないですよね。

 

驚かされたのが、あれだけ大物アーティストが次々登場するライヴなのに、バンド間の時間もほどよく、流れるように進行していたことですね。中華料理店のテーブルみたいな(笑)回転ステージで、前のバンドが演奏している時に真後ろでセッティングして、完了するとクルンと表裏が入れ替わるという。前後のスペースは必要なんでしょうか、フェスの制作が成熟している海外ならではで、見て楽しめるものでした。

 

豪華な出演アーティストについてはまた次回に触れるとして、当然ながらすべてを持っていったのは、オジー・オズボーンであり、ブラック・サバスでしたね。鎮座してオジーが登場したときは、いろんな思いが去来しましたけど、90年代に引退ライヴを行った時のような涙が出るような感情は沸きませんでした。むしろ、病を患いながらもこうして大々的に最後のライヴが出来たのは、本当に幸運だと感じましたね。

 

わずか数曲とはいえ、オジーの声が思いのほか出ていたのも嬉しい誤算でした。そしてブラック・サバスの時間はもう異次元。こちらもわずか4曲でしたが、その唯一無二の世界観と重厚な音像で、ヘヴィメタルの開祖たる貫禄をしっかりと刻みつけてくれました。世界中のメタルファンが改めてその偉業を目と耳に焼きつけたことでしょう。

 

オーラスで演奏されたのはやはり誰もが納得の「Paranoid」でしたね。いろんなカヴァーも含めて、人生で何度聴いたかわからない曲ですけど、この日の演奏はまさに別格。トミー・アイオミが放つ微妙にフラットした邪悪でトレブリーなリフ、ギーザー・バトラーが弾き出す動きのあるベースラン、ビル・ワードのボトムの重いリズム、そしてオジーによる覚えやすい旋律。全てがかみ合って、ここまでシンプルにして奇跡の神曲が生まれたんですね。

 

Spotifyの再生回数が現時点でなんと約13億6千万回。ブラック・サバスが歴史に幕を閉じても、これからも「Paranoid」ハ永遠にロックファンに聴かれて、その数字は増え続けるでしょう。

 

改めて、ストリーミングでも一度聴いてみてください!

Paranoid (2012 - Remaster)

Paranoid (2012 - Remaster)

  • provided courtesy of iTunes