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【楽曲紹介】ブラック・サバス(BLACK SABBATH)「Johnny Blade」

※誰が聴いてもヘヴィ・メタル!な楽曲を紹介していきます!

 

イギリスのヘヴィ・メタル・バンド、 ブラック・サバスBLACK SABBATHが、1970年にリリースした2枚目のアルバム『Never Say Dieの 2曲目に収録。

 

前回に続いて、ブラック・サバスのオリジナル・ラインナップによる最後のライヴ『Back To The Beginning』の振り返り雑記として、今回はオジーとサバスの前に数多登場した、豪華アーティストを振り返ってみましょう~。

 

マストドンに始まりメタリカまで、次々と熱演を繰り広げたアーティスト達は、サバスの遺伝子を何らか継ぐ者たちとして、それなりにビシッと統一感のある印象を受けました。テンポの良い進行とセットの長さも適度で、ダレることなく(眠たさはピークに達しましたが笑)楽しめたのも大きかったですね。

 

バンド単位ではアンスラックス、スレイヤーといったスラッシュ系は凄みを放ってましたが、個人的に思いのほかに良かったのはゴジラですね~。演奏の安定度や重量感、ドラマーの激烈度とインパクト絶大で、先のオリンピックでの熱演もうなづけます。

 

正直パンテラ辺りの音像がかなりショボかったのは(汗)、ミキサー卓からのサウンドのミックスにも起因したんでしょうけどね。。ガンズもアクセルのボーカルをあの生々しいミックスで聴いてしまうと、弱々しい裏声っぽくて違和感がありました。

 

2部に渡って行われたこの日だけのスーパーグループも予想以上に見ごたえがありました。画面を突き破りそうなリジー・ヘイルの押しの強さ(笑)、八面六臂の活躍だったルディ・サーゾとヌーノ・ベッテンコート、プレイはともかく元気そうだったジェイク・E・リー辺りは、個人的には特に印象に残りましたが、全部美味しいところを持って行ったのは、サプライズのスティーヴン・タイラーでしょうね~。

 

現役感バリバリの風貌とアクションで、声も出まくり。一気に世界中で見るものをわしづかみにするオーラは半端なかったですよね。ロン・ウッド先生が空気になるくらいで(汗)、ホントいいものを見せてもらい、元気を貰えましたよ。

 

それぞれのバンドが、オリジナルだけでなくサバスのカヴァーを披露してくれましたが、とりわけ印象に残ったのはメタリカが披露した「Johnny Blade」でした。評論家筋からはサバス史上1、2を争う駄作扱いを受け、メンバー自身、例えばギーザーもインタビューで一番納得していないと明言している『Never Say Die』からの楽曲ですね。

 

『Never Say Die』では、トニーとギーザーはサバスの音楽性の拡充をはかるべく、バラエティに富んだ曲を入れたり、キーボードにドン・エイリーらをゲスト参加させるなど、意欲的な試みで挑んだ作品でした。

 

しかしリリース当時は、オジーがバンドに出入りするなど状況も不安定。曲作りに十分な時間もかけず、方向性も迷走気味で焦点が定まらず。結果的にセールス的にも評価としても満足な結果を得られなかったわけですね。

 

とはいえ、個別の曲単位でみると決して駄曲の集合体なわけではないのも事実でしょう。サバスらしいヘヴィメタルを堅持しつつも、キャッチーで聴きやすいメロディが躍動する「Johnny Blade」は、こんな良曲も入ってたんだと思える1曲といえるでしょう。

 

もしメタリカ自身がピックアップしたのであれば、敢えて評価の低い作品からの楽曲に大舞台でスポットを当てるのは、さすがカヴァーの帝王らしいセンスの良さですよね~。しかも、相変わらずメタリカの曲かというくらいにバッチリはまっていたのも聴きどころでした。

 

メタルファンでも『Never Say Die』や『Technical Ecstasy』といった評価の低い作品は聴き込み不足か未聴かもしれませんので、サバスにまだまだ注目が集まる中でストリーミングを活用して、自分に合う1曲を見つける絶好の機会だと思います。ライヴエイドの再放送も楽しみですね!

 

ぜひ、一度聴いてみてください!

Johnny Blade

Johnny Blade

  • provided courtesy of iTunes