スーパートランプ(SUPERTRAMP)のシンガー/ キーボード奏者/ソングライター、リック・デイヴィス(Rick Davies)が、2024年9月6日、81歳で亡くなりました。
少し時間が経ってしまいましたが、イギリスのロックバンド、スーパートランプの創始者であるリックの訃報が届きました。ロックミュージシャンは早死が多すぎるので80歳台は珍しく、勿論残念なお知らせではあるものの、アーティストとしての人生を全うしたように感じます。
スーパートランプといえば、全米チャート1位を始め、世界中を席巻した1979年『Breakfast in America』での成功で、ポップロック、ソフトロックバンドとしてのイメージも強いでしょう。一方で、もう一つの代表作、1974年『Crime Of The Century』におけるプログレッシヴ・ロック・バンドとしてのアプローチから、HM/HRファンでも好きな方々が多いはずです。
正直、筆者もキャリアの全作品を聴いてきたわけではないんですけど、前述の2作品はとても好きなアルバムとして聴いていました。とりわけ『Breakfast in America』は、ちょうど洋楽を聞き始めて、程なくしてリリースされた作品で強く印象に残っています。あの強烈なアートワークのジャケットも、レコード店の棚でやたら目立っていましたね。
当時は文字通りバカ売れしており、「Logical Song」を始めとしたシングルも次々ヒットしてラジオでガンガンかかっていました。シングルの「Breakfast in America」は、全米よりも日本のチャートアクションの方がいいくらいでしたね。
そんな耳にタコができるくらいにラジオからも流れたスーパートランプでしたが、一番印象付けられたのがリックのピアノの音色でした。あの優しいエレピの響きは不思議と郷愁を誘いますね。こうした素晴らしい音楽がチャートを彩っていた素晴らしい時代、70年代末の記憶を、様々な場面と共に今だに呼び覚ましてくれるようです。
「Logical Song」と「Breakfast in America」はもう一人の重要人物、ロジャー・ホジソンのペンによるもので、シンガーもロジャーではありますが、リックが添えた鍵盤の名演があってこそ完成に至った名曲でしょう。
リックはコンポーザー、シンガーとしても高い才能を発揮して、ロジャーとまた違った魅力を醸し出していました。その後のバンドの行く末をみるにつけ、この両輪があってこそのスーパートランプだったんでしょうね。病の中でもリックが最後まで音楽活動を続けていたことが救いのように感じます。
追悼の1曲としてはやはり、リックの作り上げた「Goodbye Stranger」をピックアップしました。シングルとしても全米チャート15位を記録、Spofifyで約2億回以上も再生されている不朽の名曲聴きながら、ご冥福をお祈りしたい思います。
R.I.P. Rick Davies
