※まさにHM/HRの黄金時代、80年代を彩った楽曲を振り返ります!
アメリカのハード・ロック・シンガー、ダニー・スパノス(Danny Spanos)が、1983年にリリースしたEP『Passion In The Dark』の3曲目に収録。
ミシガン州のサウスリオン出身、「ジョージ・スパノス」の別名を持つダニー・スパノスは、80年代の半ばにかけてアメリカンロックシーンで活動したロックアーティストです。ソロシンガーとして知られますが、70年代にはドラマーとしていくつかのバンドで活動してたようです。
シンガーにシフトして1980年にはアンディ・ジョーンズらのプロデュースによるセルフタイトルのデビュー作をリリース。「One Night Stands」をシングルカットして勢いに乗り、メジャーのエピックと契約に成功。著名なスペンサー・プロファーをプロデューサーに迎えて、メジャー第一弾となったのが本5曲入りEPでした。
EPのクレジットを見るとリック・デリンジャー(G)やカーマイン・アピス(Ds)らも参加していますが、この作品がHM/HRファンにのちに注目された所以は、今回ピックアップした名曲「Hot Cherie」が収録されているからでしょう。
1992年にニール・ショーンらによるハードラインが『Double Eclipse』で発表したヴァージョンが有名で、日本でもシングルカットまでされてますけど、元を辿るとダニーに行き着くんですね。ダニーのヴァージョンも本国ではシングルとしてリリースされ、USメインロックチャートで15位まで上昇。自身最高のヒットになっています。
決して派手さのあるアレンジではないものの、ダニーのハスキーでワイルド、実に味わい深いボーカルの魅力も相まって、楽曲が持つ哀感溢れる珠玉のメロディの良さが際立っています。
ちなみに楽曲自体は、カナディアンロックバンドのストリートハートによるもので、1984年の『Buried Treasure』で、彼等自身もセルフカヴァーしています。それぞれ聴き比べるのも面白いですね。
さらにブレイクを目指したダニーですが、84年に逮捕騒動を起こしてしまいます。その後、1985年には2枚目のフル作『Looks Like Trouble』を発表し、日本盤もリリースされました。ここではスローターのダナ・ストラムらが参加。再びストリートハートの楽曲「Comin True」をカヴァーしています。このバージョンは以前ご紹介していましたね。
ただし、アルバム自体のセールスは振るわず。。これが最後の作品になってしまいました。ダニーは2022年にすでに逝去されています。
ぜひ、一度聴いてみてください!
