※80sを象徴する音楽、産業ロックのあれこれを紹介していきます!
アメリカのロック・バンド、フォリナー(FORIGNER)の元シンガー、ルー・グラム(Lou Gramm)が、2026年に3月27日にリリースした3枚目のアルバム『Released』の1曲目に収録。
ルー・グラムが1987年の『Ready Or Not』 1989年の『Long Hard Look』以来となる約37年ぶり!の最新ソロアルバムをリリース、というニュースを見て驚きました。2009年にはルー・グラム・バンドとしてのアルバムリリース、近年にはフォリナーとしてステージに立つ機会まであったものの、かつて脳腫瘍を患って以降、シンガーとしての活動は滞りがちでしたからね。
新作ソロと銘打っているものの、ジャケットに80年代のルーの画像が使われていることが暗示している通り、80年代当時にソロやシャドウ・キング用で書かれてお蔵入りになった楽曲と音源をもとに再構築した、実質は「準新作」となっています。
楽曲はルーの盟友でフォリナーにも参加していたブルース・ターゴンとの共作が並び、『Long Hard Look』から「True Blue Love」のアンプラグドも収録されていますね。追加の録音にあたってドラムにルーの弟ベンを起用。ルーが信用おける仲間とともに、かつての記憶を辿りながら、道半ばだった未完成の楽曲を見事に完成品として現代に蘇らせた、稀代のシンガー、ルーの名に恥じない優れた内容に仕上がっています。
ルーのボーカルは3曲が新録されています。正直、かつての張りのあるソウルフルなハイトーンとは異なるボイスなので一聴してわかりますが、今のルーも想像以上にしっかり歌えており、何より今を生きるルーの魂が迸る歌唱ぶりには、得も言えぬ感動を覚えます。
何より、楽曲にせよ、パフォーマンスにせよ、この質感と空気感はやはりあの時代にしか醸し出せないもので、それが40年近い歳月を経てこうして新作という形で聴けるのは本当に嬉しい限りですね。先日リリースされたジェフリアの幻のサードアルバムで味わった感覚と同じ満足感を味わえることでしょう。
今回ピックアップしたオープニングに収められた「Young Love」は、80sならではの香りを存分に漂わせたクールでメロディアス、ハード・エッジな魅力に溢れたロック・チューンです!
シャドウ・キングの楽曲として作られたのでしょうか、ここではヴィヴィアン・キャンベルがギターで参加。哀感のある楽曲に、あの時代のヴィヴィアンらしい激熱なギターフレーズを注入しています!
ルーの過去と今を確実に繋ぐ充実作ですから、その栄光のキャリアに敬意を表しつつ、アルバム全体も味わいたいですね!
ぜひ、一度聴いてみてください!
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