※80sメタル好きの暗黒期、90年代の良心的楽曲を紹介していきます!
カナダのプログレッシヴ・ロック・バンド、 ラッシュ(RUSH)が、1991年にリリースした14枚目のアルバム『Roll the Bones』の2曲目に収録。
遂にラッシュの復活ツアー「Fifty Something Tour」が6月7日、米ロサンゼルスのフォーラムを皮切りにスタートしましたね~。初日公演後、ほどなくしてその様子を捉えたファンカムが上がり始めました。さらに9日に行われた2日目の模様も加わり、今や物凄い数になっているので、すでに観られた日本のロックファンも多いでしょう。
なんといっても、一番の注目は新ドラマーのアニカ・ナイルズ(ニルスっていう表記もありますけど、ライヴでのゲディの紹介では「ナイルズ」に聞こえました)でしょうね。アニカについては、当ブログでも昨年10月に期待を込めて書いてました~。
筆者は、次々にアップされる現地のライヴ映像に比較的早い段階で気づいて、「アニカのプレイがどんなもんか観てみるか~」くらいの気軽な気持ちで観始めたんですが、、いやはや、素晴らしすぎる演奏や演出の数々に引き込まれてしまい、次々むさぼるように色んな映像をチェックしてしまいました。
アニカに関して、技量の高さはいうまでもないですが、ライヴでの醸し出すグルーヴやスネアをはじめとするドラムの出音が、ラッシュの世界観にどんぴしゃ完璧に溶け込んでいて、改めて驚きの連続でしたね~。
ニールの偉業に最大限の敬意を払い、そのプレイのイメージを決して崩さずに再現しつつも、決して単なるコピーに留まらない、彼女ならではの個性が随所に感じられる絶妙なバランス感覚のドラミングは、本当に見事で素直に感動しました。
叩いている姿も思った以上にパワフルでカッコよく、ハードロックバンドのドラマーとして申し分のない力強さを感じましたし、時に見せる笑顔で女性ドラマーならではの美しさも随所に魅せてくれました。「Tom Sawyer」のドラムソロの後で起こった割れんばかりの喝采は、彼女が完全にラッシュファンに受けれられた瞬間の象徴でしょうね。
そんなアニカを迎えて触発されたゲディとアレックスも、これぞ本家本元のラッシュ!という貫禄のパフォーマンスを見せつけてくれました。ゲディは思った以上にハイトーンがしっかり出ており、キーボードとしてローレン・ゴールドを迎えたことで、プレイにも余裕が感じられました。
アレックスはまだツアー初日とブランクゆえか、正直本調子とまではいわないにせよ、彼の指先からしか放たれないラッシュらしさは申し分なし。これからツアーを重ねていけば、全員のアンサンブルも含めどんどん感覚が戻って良くなっていくでしょう。
「Xanadu」で始まり2部構成で組まれたセットリストも、ラッシュの歴史を見事に網羅していて言うことなし。すでに終わった9日の2日目では、「2112」の再現がなされるなど、すでに別のセットリストが披露されています。さらに違うセットも用意されているようで、それを完璧にこなすアニカは、凄いとしか言いようがありません。
お馴染みのスクリーンを最大限に使った映像をはじめとした演出も実に素晴らしく、とりわけニールをトリビュートするパートは感動的でしたね。そのハイライトで演奏されたのが、今回ピックアップした「Bravado」です!
数あるラッシュの作品においても、全米チャート3位、セールス的にも再び盛り返した作品として位置づけられるものの、日本での評価は異なる作品かもしれません。80年代の来日前後のひと時の盛り上がりを経ても、結局再来日せず人気が尻つぼみになったのも大きかったでしょうね。個人的にも当時は地味な印象がして、惰性でラッシュを聴いていた時期だった気がします。
改めて聴くとそうした印象は覆されて、じわじわと良くなってくるスルメ系作品ですし、特にこの淡々と流れる「Bravado」は、派手さはなくとも、染み入るようなメロディと曲調が光る隠れた佳曲といえるでしょう。
そして、「音楽や栄光がなくなっても、愛が残るなら我々は犠牲を払うだろう」と、この曲に残したニールの歌詞が、彼の引退への決意に繋がるメッセージのように思えます。この曲をニールのトリビュートパートに入れた意味はゲディとアレックスにとっても大きいのでしょうね。
今回のツアーは、全米、カナダを年内58カ所、来年は南米、ヨーロッパを30カ所で、4月10日のフィンランドまで発表済み。その先に40年以上ぶりの奇跡の来日はあるんでしょうか?再来日しなかった衝撃の真相は、ゲディの自伝に書かれていましたが、何とか実現してほしいものです!
ぜひ、一度聴いてみてください!
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