※CDじゃなくても、ストリーミングで聴ける新作をご紹介します!
2026年7月9日、日本の女性ヘヴィ・メタル・バンド、HAGANE(ハガネ)のEP『Metal Quest』がリリースされました。
つい先ごろには海外3公演もこなし、さらに勢いを増すHAGANEから間髪無く最新EPが届きました~。オリコンデイリーランキング(今このチャートに意味があるかはともかく、、)TOP10にもランクインするなど、勢いだけでなくしっかり実売も伴ってきてるようですね~。
6月に恵比寿リキッドルームで行われた8周年ライヴを観れたんですが、バンドの音に太い芯が入って逞しくなり、1段階も2段階もギアが上がった好印象を受けました。バンドの歴史において一番昇り調子を迎えている中での本作ですから、その意味合いも大きく期待が高まります。
本EPは5曲入りですが(フィジカルはインスト4曲を加えた9トラック)、配信での既発シングル2曲、オープニングSEを除けば実質2曲が初登場といえますね。既発2曲は以前レビューもしてました~。
未発表の1曲「月光」は、和テイストを全編にちりばめた疾走メロスピチューン。前述の8周年ライブでも初披露されましたね。和テイストといっても陰陽座のように好みがはっきり分かれそうな徹底した世界観を追求しているわけでなく、「天下五剣」同様に、あくまでも”なんちゃって和風メタル(良い意味絵)”なので、HAGANEらしい快活で若々しいメロスピ成分を存分に堪能できます。
アニソンのごとく、一気に急上昇、転調するサビメロが印象的ですが、こうした難曲を歌いこなす凪希のボーカルの安定感は凄いですよね。中間部の語りも印象的で、いつかライブでは本物の三味線奏者を交えたヴァージョンが聞いてみたくなります。
もう一曲の「The Rising of the Shield」は、気合一発のリフ攻撃!プリースト直系の純度200%の鋼鉄テイストがこれでもかとさく裂するヘヴィ・メタル・チューン。生粋のメタラーのSakuraが影響を受けてきたメタルを、実に理想的な形でアウトプットしてくれました。
初聴したときにプリーストというより、個人的に大好きな曲でもあるハルフォードの「Made In Hell」を思い出しましたよ。ソロの後半にドラマチックに展開していくコード進行は、プリーストの「Freewheel Burning」が自ずと脳裏に浮かんできました。そうしたオマージュが良い意味でおやじメタラーにぶっ刺さるんですよね~。
この曲で驚いたのが、凪希の歌唱ですね。ハイトーンまで伸びやかに歌い上げる彼女ですけど、AメロBメロ辺りで聴かせる迫力ある中音域の歌唱が実に堂にいってて、耳をくぎ付けにします。メタルゴッド、ロブ・ハルフォードの歌唱法を彼女なりの解釈で表現してるようにも聞こえますね。
JUNNA(Ds)、Sayaka(B)のリズム隊もこうした曲調に見事にハマってます。メロスピも勿論いいですけど、バンドの出音が骨太になってきた今こそ、この路線の曲もあと何曲か聞いてみたいですし、ラブバイツ推しの皆さんにもより刺さりそう。いずれにせよ、本EPはジャケットやプロダクションも向上して、バンドの代表作のひとつになるでしょう。
EPと同時発売で、既発曲「Amour Chain」のシングルも発売になりました~。こちらもレビュー済でしたね。
もはやお馴染みの1曲となった表題曲ですが、フックの強いメロディックな良曲なので、ゲームサントラとしてアレンジされた数バージョンのどれも興味深く聴けるでしょう。最後に収録された「Avenir」はJ-POPのロッカバラード調のメロディアスなチューンで、こうした曲での凪希のボーカルのハマり具合は流石ですね~。
EP、シングル含めて意外なほどに様々なタイプの楽曲が揃っていて飽きさせませんし、Sakuraの多彩なソングライティングセンスの高さには脱帽させられます。HAGANE節というかSakura節というか、良い意味で既聴感のあるメロディや曲展開を確立できていますし、だからこそバラエティある楽曲においてもHAGANEらしい統一感が保たれているんでしょう。
こうして完成度が上がれば上がるほど、ツインギターがライブで欲しくなるのは事実ですよね。。4人のコンビネーションがうまくいっているからこそ、正式メンバーが難しければサポートギターor キーボード、マニピュレーター等、ライブでの編成もそろそろ検討してほしいところですが、まずは本作をひっさげたツアーに大いに期待したいと思います!
今回はやはり「The Rising of the Shield」をピックアップしました!HAGANEのリフ攻撃にヘドバンがとまりません!
聴いてほしい度
95%
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