※これぞ80s!のイメージなヘア/グラム/LAメタル系を紹介していきます。
イギリスのハード・ロック・バンド、ブルー・マーダー(BLUE MURDER)が、1989年にリリースした1枚目のアルバム『Blue Murder』の2曲目に収録。
ホワイトスネイク不朽の名盤『白蛇の紋章〜サーペンス・アルバス』に対して、いかにジョン・サイクスが多大な貢献をしていたのか。そんな、分かっているようで分かっていなかった事実を、白日のもとに晒してくれたのが、ブルー・マーダー衝撃のデビュー作でした。
デイヴィッド・カヴァーデールから受けた、不本意な解雇騒動への恨みつらみ(汗)が、この作品に漲るエナジーの源泉になっていたのは、間違いないでしょうね。何せジョンがとった復讐(汗)の方法論は、徹底的に”サーペンス”を模倣して(というか自分のノウハウですから復元して)、デビカバがいなくても同じサウンドを創り出せると、証明することでしたからね。
今回ピックアップした「Sex Child」は、そんな屈折した怒り玉(汗)が、最も凝縮した濃ゆい楽曲に仕上がっています!いやあ、中間部の浮遊感のあるアレンジやジョンの歌い回しなんか、「Still of the Night」そのままで、もう完全に喧嘩売る気マンマンだったでしょう、コレ。
ギターの音はご本人ですから、当たり前のように全く同じですし(笑)、トニー・フランクリン(B)こそ、我が道を行く個性的なプレイに終始していますが、カーマイン・アピス(Ds)のオカズの入れ方なんかも、まあまあ悪ふざけが入っていますね〜。
他の楽曲もケチのつけようがない名盤レベルの出来栄えで(ちょいちょい復讐のパクリ要素が入ってます)、コレは売れまくるやろ〜!と思ったものの、全米で意外にもブレイクせず、結局、消化不良の恨みを募らせたまま、このトリオでのメンツは一枚こっきりで終わってしまいました。
「Still of the Night」まで飛び出した(笑)初来日公演は、熱気ムンムンでしたけど、ライヴではカーマインのドラムが弱いし、トニーもHM/HR系としてはちょっと音圧が薄いなあという感じを受けました。結成当初のように、もしドラムのコージー・パウエル辺りがそのまま在籍していたなら、もうちょっと白蛇をビビらす存在になったかもしれませんね。
ぜひ、一度聴いてみてください!
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