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【楽曲紹介】十二単(12hitoe)「Loving Woman」

※80年代中心にハマりまくったジャパメタあれこれを紹介していきます!

 

日本のヘヴィ・メタル・バンド、 十二単(12hitoe)が、2022年にリリースしたアルバム『Loving Woman - The History Of 12hitoe』の1曲目に収録。

 

遅々として進まない80年代ジャパメタ関連のサブスク解禁ですけど、久々に懐かしいバンドの名前を見つけました〜。十二単といえば平安時代の女性の正装ではなくて、ジャパメタの方ですよね(笑)。昨年末に約40年ぶりの発掘音源集CDがリリースされたおかげで、ストリーミングでも聴けるようになったのはありがたいことです。

 

印象的なバンド名で記憶に残る十二単は、当時としては珍しい金髪のシンガー、藤原正紀の強烈なキャラや、バンド名に呼応するような和装チックなコスチュームを身にまとったアー写など、奇をてらったバンドイメージが先行しがちでした。

 

実際のところは、ヤマハのコンテストでの華々しい受賞歴が象徴するように、確固とした実力派ジャパメタバンドとしても名を馳せていました。当時のロッキンF辺りでも、関東メタルシーンの秘密兵器として、ネクストブレイクの筆頭格で注目されてた記憶があります。

 

歴代の藤原以外のメンバーを見ると、のちにジュディ・アンド・マリーでブレイクした五十嵐 公太(Ds)や、90年代BOWWOWの八重樫 浩志(G)、初期アンセムの小柳 明文(G)、アンセムにゲスト参加した三國 義孝(Key)など、シーンにおいて重要な人脈に繋がっていくのも興味深いところです。

 

そんな大注目株だったにかかわらず、メジャーデビューもせずに、自主制作もなしに、正式音源をほぼ残さずに86年に解散してしまったのは、80sジャパメタシーンの七不思議のひとつと言えるでしょう。

 

今回ピックアップした「Loving Woman」は、伝説の木箱入りコンピレーション『Heavy Metal Force』に収録された、典型的なジャパメタテイストを強烈に漂わせたヘヴィ・メタル・チューンです!

 

久しぶりに聴きましたけど、藤原が情感たっぷりにハイトーンヴォイスで熱唱するメロディのワビサビや泣きのツインリードのメロディラインなどは、まさに当時のジャパメタにしか醸し出せない味わいで、やっぱりこの時代のジャパメタは文句なしに好き過ぎるなあ(笑)。7分余りの長尺ですけど、何度も同じリフレインを繰り返すくどい展開とかも含めて最高です!

 

デモ、ライヴ音源も超貴重ですし、もし十二単がデビューしていたら??なんて完成形を妄想しながら聴くのも楽しいでしょう。藤原正紀のソロもまさかの再発になっているので、またご紹介したいですね。

 

次の発掘音源は、ヴェイルでお願いします!(笑)

 

ぜひ、一度聴いてみてください!

Loving Woman

Loving Woman

  • provided courtesy of iTunes